令和2年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(1)解説

 どうせ1問目はIPAだろうと思ってたらやっぱりIPAでしたね!

(1)調音点

 今年のIPAの問題は易しめ。日本語に4つしかない両唇音と標準日本語に存在しない音で5つの選択肢を作ってます。一通り音声について勉強していれば、選択肢1の[θ]は見たことないな… って思う人もいたはず。

 1 [θ] 無声 摩擦音 (英語のthinkの「th」がそう)
 2 [m] 有声 両唇 鼻音 (まみむめも)
 3 [b] 有声 両唇 破裂音 (ばびぶべぼ)
 4 [ɸ] 無声 両唇 摩擦音 (ふ)
 5 [p] 無声 両唇 破裂音 (ぱぴぷぺぽ)

 選択肢1だけが歯を調音点とする音です。これって日本語にないんですよね。
 したがって答えは1です。

 そういえば試験会場で、「調音点、調音法は全然分からない。実際の学校で使わないからいらないと思う」という話を耳にしました。発音指導で調音点の話とか絶対しないんで必要ないといえばないかも…。 でも、もうちょっと舌を奥に!みたいな指導をするためにはこれらの知識が必要です。指導の幅は広げておくに越したことはありません。もしかしたら役に立つときが来るかも。

 あと、調音関係の知識をまるっと捨てたら、聴解問題の問題3もまるっと捨てることになります。合格に近づくためには必要です!

 参考:母音と子音の分類とIPA表記





令和2年度, 日本語教育能力検定試験 解説