高コンテクスト文化と低コンテクスト文化の違い


 

高コンテクスト文化と低コンテクスト文化の違い

 文化を分類する際の高コンテクスト文化と低コンテクスト文化をご存じですか。

 高コンテクスト文化とは、実際の言葉によりもその裏にある意味を察する文化です。
 重要な情報でも言葉に表わさず裏に隠して、相手に汲み取らせたり曖昧な言葉を使って表現します。世間一般の共通認識に基づいて判断したり、感情的に意思決定がなされる文化であり、いわゆる「空気を読む」文化と考えてもいいと思います。実際に発話された言葉は、会話の参与者の関係性、表情、状況、それまでの文脈などから判断して意味内容が変わる。こういうとめちゃくちゃ面倒くさそうな感じがしますね。

 高コンテクスト文化はアジア圏に多いとされ、特にその傾向が強いのが日本。相手の言葉をそのまま鵜呑みにするのではなく、裏を読むことを求められる場面が他文化よりも多いです。そのほか中国も高コンテクストです。実際に生活してみてもやり取りにおける言語依存度は低く、日本と同じくらい察しが大きなウエイトを占めていることが感じられます。コミュニケーションエラーの頻度も日本とさほど変わりません。

 低コンテクスト文化とは、高コンテクスト文化とは逆に伝えたいことは全て言葉で説明する文化です。
 言葉以外や雰囲気で気持ちや情報を伝えることはせず、全て自らが発した言葉で表現します。この傾向が強いのはドイツ語圏とされており、またアメリカやカナダなどの歴史的に移民で成り立っている国に多いとされています。移民が多い国ではさまざまな考え方を持つ人々が集まっているので、文化ごとに異なる気持ちを汲み取るのではなく、わかりやすい言葉で伝えることが重要視されているからなのかもしれません。
 
 

 

日常に潜むコンテクストに関するコミュニケーションエラー

 高コンテクストや低コンテクストでもっとミクロな話をすると…

 例えば上司が事細かに説明せず部下に指示を出す時。その結果部下は指示どおりの内容しかこなさず、上司が「言われないと分からないのか」と怒るといった話題を耳にしたことがある人も多いでしょう。業務をしっかり把握できていれば言われなくてもやるべきことが分かるのですが、はじめのうちはそうはいきません。
 他にも、男性が女性の「なんでもない」を言葉通りに受け取った結果、「なんでもないわけないでしょ?」と言われたり。「大丈夫」と言っても実は大丈夫ではないことに男性は気づけないケースもあります。

 このような問題は、”察し”を重視する高コンテクストコミュニケーションならではの問題。
 まあ恋愛に関していえば、それが一つの駆け引きとして成り立っている側面がありますけどね! ただ仕事など失敗が許されないような場面では曖昧に言うのではなくはっきり伝える。指示されたほうは認識に齟齬が生じていないかしっかり確認する。高コンテクスト文化の日本だからと言って相手が察せないから悪いとするのではなく、お互い相手の気持ちを思いやって行動することが大切です。

 
 文化は優劣を付けるものではなく、どちらにも良い面と悪い面があります。
 日本では当たり前とされている空気を読む行動も、低コンテクスト文化では受け入れられない可能性があり、それを意識することが重要ですね。





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