【N1文法】~に鑑みて/を鑑みて(かんがみて)

説明

接続

 名詞+に鑑みて
 名詞+を鑑みて
 

意味

 鉴于…
 借鉴…
 

解説

 状況、先例、規範などから考えて、何らかの対策や判断を下すことを表します。
 物事を参照する意味を持つので、「~に鑑みて」と言うのが正しい表現ですが、現在では「~を鑑みて」の形でも用いられるようになってきています。
 

例文

 (1) 昨今の状況に鑑み、今年度の事業計画を変更しました。
     (鉴于最近的状况,更改了本年度的事业计划。)
 (2) 本日は天候に鑑み、18時で閉店させて頂きます。
     (今天鉴于天气情况,请允许我18点关门。)
 (3) 昨今の経済危機に鑑みて、政府は大規模な減税をすべきだ。
     (鉴于最近的经济危机,政府应该大规模减税。)
 (4) 国民の反応に鑑みて、世論を取り入れた政策を行う。
     (鉴于国民的反应,实行引入舆论的政策。)
 (5) 実情に鑑みて、慎重な判断を下す。
     (鉴于实际情况,做出慎重的判断。)
 (6) 石油は情勢に鑑みて値上がりも値下がりもする。
     (鉴于形势,石油价格有涨有跌。)
 (7) 以前の台風被害を鑑みて、今回は暴風対策をしっかり施した。
     (鉴于以前的台风灾害,这次做好了防暴措施。)
 (8) 地方政府には地域の発展を鑑みて、賢い選択をするべきだ。
     (地方政府应该鉴于地区的发展,作出明智的选择。)

 

備考

参照系の文法 意味
【N1文法】~に照らして/に照らし/に照らした 憲法、法律、制度、規則、ルールなどの基準
【N1文法】~に即して/に即し/に即した 事実や現実などの基準
【N1文法】~に則って/に則り/に則った 習慣、慣例、常識などの伝統的な概念
【N1文法】~に準じて/に準じ/に準じた 他の物事を倣ったり、程度が同等であること
【N1文法】~に鑑みて/を鑑みて(かんがみて) 状況、先例、規範などから考えて、何らかの対策や判断を下す
【N2文法】~を踏まえ/を踏まえて/を踏まえた 現状や実情、反省、結果、状況を判断材料にする
【N2文法】~に従って/に従い 指示や規則を遵守/前件と後件が同時変化

 




2021年4月7日N1文法, 日本語の文法