「危ない」と「危うい」の違いは何?
疑問

質問者さん(中国)

管理人
「危ない」の使い方
望んでいない悪い結果になる可能性が高く安心できない状態を表します。命を失うかもしれないし、怪我をするかもしれないなどなど、良くない状況に転じる可能性の高さが表れます。「危ない」は具体的ではっきり認識できる危険性に対して使いやすい傾向があります。
(1) 川で遊ぶのは危ない。
(2) ストーブに近づくと危ないよ。
(3) 危ないから走らないで。
(4) あの銀行は危ない。
(5) そろそろ結果を出さないと私の立場も危ない。
(6) 解雇されて生活が危ない。
(7) このままでは合格は危ない。
(8) このままでは当選は危ない。
(9) 成績不振でグループリーグ突破も危ない。
(10) 彼が本当の事を言っているかどうか危ないものだ。
(11) あの占い師の言うことは危ない。
(12) 危ない業者とは取引しないようにしましょう。
「危うい」の使い方
望んでいる良い結果になるか、望んでいない悪い結果になるか紙一重の状態でどっちに転ぶか分からない、といった意味を表します。「危ない」は悪い結果だけが意識されますが、「危うい」は良い結果も意識され、もしかしたら状況は好転するかも!という期待も少し含まれます。「危ない」の文語的表現です。
(13) 髪の毛が危うい。
(14) 成績不振でグループリーグ突破も危うい。
(15) 家計が危うい。
(16) 経営が危うい。
(17) 無事就職できるか危うい。
(18) この成績では卒業できるかも危うい。
(19) 天気も危うく、良い週末にもなりそうもない。
「危うく~するところだった」「危うく~しそうになった」「危ういところだった」などの形をとると、ギリギリ紙一重のところで悪い結果を回避し、良い結果に転じたことを表します。
(20) 二度寝して危うく遅刻するところだった。
(21) 山で迷って危うく遭難しそうになった
(22) 対処が遅れていたら、危うくまた犠牲者が出るところだった。
(23) 危うく無駄なお金を払うところだった。
(24) 約束に間に合うか危ういところだった。
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