令和元年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題6解説

問1 「~ていく」の用法

 「くだものを持っていきます」の「持っていく」は、「くだものを持った状態で/くだものを持ちながら」と言い換えられます。

 1 状態変化の進展
 2 状態変化の進展
 3 子どもを連れた状態で/子供を連れながら
 4 順次的動作(食べてから行く)

 したがって答えは3です。

 

問2 自己評価で期待される効果

 1 <資料>を見る限りでは、自己評価を他人と見せ合う活動はないため、他者との達成度の違いを認識することはできません。
 2 正しいです。自己評価で足りない部分が分かってきます。
 3 正しいです。自己評価で成果が変わるので、次の目標も見えてきます。
 4 正しいです。目標が達成できたかどうかが明確になるので、そういう効果はあります。

 したがって答えは1です。



問3 教案作成上の留意点

 1 正しいです。
 2 正しいです。
 3 この教案では「私は、〇〇を持っていきます」を一人ずつ発表する活動があります。自由に発話させるわけではありません。学習者が言うかもしれない内容を想定しておいて、そこから広げられる話などはあらかじめ確認しておいたほうが良さそう。
 4 正しいです。

 したがって答えは3です。

 

問4 理由

 目標は「計画を立てるための話し合いができる」なのに、この教案だと一人ずつ「私は、◯◯を持っていきます」と言うだけで話し合いしてません。確かにインターアクションの機会がないですね。
 したがって答えは4です。

 

問5 改善方法

 1 複数の考え方に惑わされないようにするのではなく、複数の考え方を取り入れたほうがいいと思います。
 2 取り組みやすいものから手を付けていくべきです。たくさんの課題を設定すると良くないのではないでしょうか。
 3 社会や言語教育観の変化は積極的に取り入れるべきです。
 4 正しいです。

 したがって答えは4です。

 




2022年9月23日令和元年度, 日本語教育能力検定試験 解説