コースデザインと教材、教具についてまとめ!

 

 

コースデザイン

コースデザイン

 コースデザインはニーズ・レディネスの調査、シラバスデザイン、カリキュラムデザインの3段階あります。

ニーズ調査 目標言語調査 その学習者が将来遭遇するであろうと予測される場面において、母語話者は実際どのような日本語を使用しているのかを調査すること。
目標言語使用調査 その学習者が実際にどのような日本語を使用しているかを知るための調査。
レディネス調査 学習者の学習条件を調査・分析すること。調査・分析対象は、自分の意思や都合では決められない学習者の母語や母文化、年齢、今までの学習期間、経済的要因、学習環境などの外的条件と、学習者の個人的な条件である学習スタイル、日々の学習時間、現在のレベル、外国語学習経験などの内的条件に分けられる。
シラバスデザイン ニーズ分析、レディネス分析の結果に基づき、そのコースで学習者に何をどう教えるのか、授業計画(シラバス)を検討する段階。
カリキュラムデザイン コース実施に必要な事柄の確定をする段階のこと。教授法、教室活動、教材の選定・作成、授業の流れ、学習項目の順序や時間配分などの具体的な教案、テストや評価について決めます。

 

シラバスの種類

 シラバスデザインで検討するシラバスは、以下の種類に分けられます。

構造シラバス
文型シラバス
言語の構造や文型に焦点を当てて構成されたシラバス。オーディオリンガルアプローチやサイレントウェイで用いられる。
機能シラバス 依頼する、慰める、同意する、拒否する、提案するなどの言語の持つ機能に焦点を当てて構成されたシラバス。
場面シラバス 「レストランで注文する」や「スーパーで買い物をする」などの使用場面に焦点を当てて構成されたシラバス。
トピックシラバス
話題シラバス
ニーズ分析などを踏まえ、学習者の興味がある内容や実社会で話題になっている話題を中心に構成されたシラバス。
スキルシラバス
技能シラバス
言語の四技能(読/書/話/聞)の中から、学習者に必要な技能に焦点を当てて構成されたシラバス。
タスクシラバス
課題シラバス
言語を使って何らかの目的を遂行することに焦点を当てて構成されたシラバス。ロールプレイなどがこれにあたる。
概念・機能シラバス 機能シラバスと実際のコミュニケーションの場面を組み合わせて構成されたシラバス。依頼する、慰める、同意する、拒否する、提案するなどの言語の持つ機能を用い、実際にコミュニケーションが行われる場面で目標を達成するような活動を進めていく。コミュニカティブ・アプローチで行われるゲームやロールプレイ、シミュレーション、プロジェクトワークなどのこと。

 シラバスはその完成時期からも3つに分けられます。

先行シラバス コース開始前に完成されているシラバスのこと。
後行シラバス コース実施中に学習者の要求に基づいて教育を行っていくことで、結果的にコース終了後に完成するシラバスのこと。
プロセスシラバス 先行シラバスと後行シラバスの特徴を組み合わせたシラバスで、コース開始前にデザインされたシラバスを、コース中に学習者の要求に基づいて柔軟に変更しながら行っていく。

 

教材/教具

生教材
レアリア
実物のこと。果物を学ぶ場面において本物の果物を持っていくことで学習者の興味を引いたりすることができる。
フラッシュカード 動詞などが書かれているカードで、学習者に素早く連続して見せることで動詞の活用の練習などを行うために用いる。
ロールカード ロールプレイの状況や役割が書かれているカードのこと。内容が理解できないとロールプレイに支障をきたすため、しばしば媒介語で書かれることもある。
絵カード 絵が描かれているカードのこと。
文字カード 文字が書かれているカードのこと。五十音図などを書き、発音の練習や確認を行うような使い方をする。
OHC
実物投影機
教師側にある実物を写し、スクリーンなどに投影する視聴覚教具のこと。
モジュール型教材 各回完結型の教材のこと。どの課をどの順番で使うかは自由に決められるため、学習者のニーズやレディネスに合った授業ができる。




2020年9月8日日本語教育能力検定試験 解説, 用語集