【質問】「明日」と「翌日」の違いは? 直示って何?

質問

質問者さん
(日本)

直示がよく分かりません!
明日」と「翌日」は何が違うんですか?
なぜ「明日」は直示なんですか。

管理人

「明日休みです」を1月1日に言ったら「明日」は1月2日を指します。10月1日に言ったら「明日」は10月2日を指します。「明日」は必ず発話時を基準にして時間を指定するから直示です。
でも「翌日」は違います。10月1日に「運動会の翌日は休みです」と言ったときの「翌日」は「運動会の次の日」を指します。「翌日」の解釈に発話時は関係ありません。だから非直示です。

詳細

 その解釈に発話場面を状況的知識を要する言語表現を直示表現と言います。「明日」は直示なんですが、なぜ直示なのか理解するために「明日」を使った例文をたくさん作ってみます。

 (1) 明日は仕事休み。
 (2) 明日は雨らしい。
 (3) 明日は最高気温が17度らしい。

 (1)において、仕事が休みなのはいつだと思いますか? (2)の雨が降るらしい日はいつですか? (3)の最高気温が17度の日はいったいいつですか? このように聞かれると例文を読んでいるだけの皆さんには分からないはずです。私がこの例文を作った日は2022年9月21日なので、この「明日」がいつなのか、私の意図するところは2022年9月22日。つまり「明日」がいつを指すか知るためには、それを発話した場面の時間(発話時)を知っていなければいけません。このように、発話場面の状況的知識(この場合は発話場面の時間)を基準にして解釈するものが直示表現です。

 (1) 眠りが深かった翌日は間違いなく情緒が安定している。
 (2) 引っ越しの翌日に壁に穴開けた。
 (3) 辛い料理を食べた翌日はお腹が痛くなる。

 次に「翌日」ですが、例えば(1)の「翌日」はいつかと聞かれたら「眠りが深かった日の次の日」だと分かります。(2)も「引っ越しの日の次の日」、(3)も「辛い料理を食べた日の次の日」と分かります。「明日」とは違い、「翌日」がいつなのかを知るために発話時を参照する必要はなし。だから「翌日」は非直示表現です。

 直示かどうかを見極めるなら、発話現場の状況的知識を基準にして解釈が決まるかどうかを見ればOK。
 裏技ですけど、「翌」がついてたらそれ非直示です!




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