平成23年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題2解説

拍の長さ 日本語では、平仮名1文字が1拍に相当します。ただし拗音は直前の音に結び付いて1拍となります。
プロミネンス 発話の中の特定の部分を他の部分よりも強調して言うことです。
アクセントの
下がり目
アクセントとは、個々の語について、習慣的に決まっている発音の相対的な高さや強さのことです。日本語は高低アクセントで、核(下がり目)のない平板式と、核のある起伏式に分けられます。
イントネーション 抑揚のことです。疑問文の「~か?⤴」は上昇調、「そうですか⤵」の「か」は下降調です。

 

1番

 「いつ」と聞いているので「来月」にプロミネンスを置くべきですが、「帰る」が強調されています。
 プロミネンスに誤りがあります。
 したがって答えはbです。

 

2番

 「未満」を「低低低」のアクセントで発音しています。本来は「高低低」です。
 したがって答えはcです。

 

3番

 「ちょっと」が「ちょと」になる誤りです。拍が短くなっています。
 したがって答えはaです。

 

4番

 「できなかった」のアクセントに問題があります。
 したがって答えはcです。

 

5番

 承諾の「いいですよ」は、文末イントネーションが上昇調になるべきです。
 したがって答えはdです。

 

6番

 「行って」のアクセントに問題があります。本来この「て」は高いアクセントでなければいけませんが、この学習者は低いです。
 それと、「どこか」と聞いているので「あさひだけ」を強調すべきですが、「みて」を強く言ってます。
 プロミネンスとアクセントの下がり目がおかしいです。

 でも答えはbです。(疑問)

 




2023年8月26日平成23年度, 日本語教育能力検定試験