平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題2解説

拍の長さ 日本語では、平仮名1文字が1拍に相当します。ただし拗音は直前の音に結び付いて1拍となります。
プロミネンス 発話の中の特定の部分を他の部分よりも強調して言うことです。
アクセントの
下がり目
アクセントとは、個々の語について、習慣的に決まっている発音の相対的な高さや強さのことです。日本語は高低アクセントで、核(下がり目)のない平板式と、核のある起伏式に分けられます。
イントネーション 抑揚のことです。疑問文の「~か?⤴」は上昇調、「そうですか⤵」の「か」は下降調です。

 

1番

 「じゅうどうぶ」が「じゅどうぶ」となる誤りです。拍の長さが変わっています。
 したがって答えはaです。

 

2番

 どこに行ってきたという問いに対して、「友達と」を強調しています。「渋谷に行きました」を強調すべきです。これはプロミネンスの誤りです。
 したがって答えはbです。

 

3番

 「何を食べましたか?」に対して「魚の照り焼き」を強調しているのは正しいですが、この部分のアクセントがおかしくなっています。
 したがって答えはcです。

 

4番

 「おんなのこ」が「おなのこ」になる誤りです。撥音が抜け、拍の長さが変わっています。
 したがって答えはaです。

 

5番

 「これは何ですか?⤴」と上昇調になるべきですが、そうではありません。
 したがって答えはcです。

 

6番

 「頂けませんか」を強調すべきですが、「ちょっと待って」を強調しています。
 また、「頂けませんか?⤴」と上昇調のイントネーションにすべきですが、そうではありません。
 したがって答えはdです。




2022年9月22日平成25年度, 日本語教育能力検定試験