【N2文法】~というものではない/というものでもない

説明

接続

 文の普通形+というものではない
 文の普通形+というものでもない
 

意味

 并不是…
 并非…
 

解説

 話者の主観的な意見や考え方を述べ、ある物事について全面的に否定する文型です。
 「~というものでもない」はやや婉曲的な否定表現です。「~というものではない」は直接的な否定表現のため語気が強いです。

 前件には「ただ」が呼応することがあります。
 口語形は「っていうもんじゃない」「ってもんじゃない」です。

 相手の安直な考え方を否定する場合には「(ただ)~ばいいというものではない」の文型がよく用いられます。
 例文(1)(2)(3)(7)。
 

例文


四ツ谷カオル 様)

 (1) 個性は強ければいいというものでもない
     (个性不是越强越好。)
 (2) 部下の失敗はただ叱れば良いというものではない
     (部下的失败并不只是训斥就好。)
 (3) 情報が多ければ判断が楽というものではない
     (信息越多判断并不容易。)
 (4) すぐにできるというものではないので、気長に続けていくうちに身につけられたらいいです。
     (因为不是马上就能做到的,所以在坚持不懈的过程中掌握就好了。)
 (5) 健康のためにはただ食べればよいというものではなく、運動もしなければならない。
     (不是为了健康只吃就行,也必须做运动。)
 (6) 教科書に書いていることが絶対的に正しいというものでもない
     (教科书上写的东西也不是绝对正确的。)
 (7) サプリメントは何でもかんでも飲めばいいってもんじゃない
     (补充品并不是什么都可以随便喝。)
 (8) 休めるときには休んでおくべきで、無理をすればいいというものではない
     (休息的时候应该休息,不是勉强自己就可以了。)

 

備考

 関連文法:【N2文法】~というものだ/ってもんだ

 




2021年4月7日N2文法, 日本語の文法