【N1文法】~とばかりに/と言わんばかりに

説明

接続

 発話文+とばかりに
 発話文+と言わんばかりに
 

意味

 像…的样子
 几乎就要…似的
 几乎就要说
 简直就要说
 

解説

 発話文に接続して、そう言うくらいの程度で後項の動作が行われることを表します。
 接続する発話文によっては、「今がチャンスだと思い~する」という意味に変わったりもします。その代表的な慣用表現に「ここぞとばかりに」があります。
 

例文


四ツ谷カオル 様)

 (1) 彼の登場で、待ってましたとばかりに大きな拍手が起こった。
     (他刚一登场,就迫不及待地爆发了热烈的掌声。)
 (2) あの人に恋人が居ないことを知り、ここぞとばかりに告白した。
     (得知那个人没有恋人,就迫不及待地告白了。)
 (3) 早く来いと言わんばかりにこちらに向かって大きく手を振っている。
     (朝这边大幅度挥手,示意快点过来)
 (4) お前が悪いとばかりに指を指され怒られた。
     (就因为你的不对被指着骂了。)
 (5) ここだとばかりにスマッシュを放った。
     (好机会来了,所以投了扣球。)
 (6) 今がチャンスだとばかりに攻めかかる。
     (把握现在正是机会,向他们进攻。)
 (7) もう話したくもないとばかりの形相で立ち去っていった。
     (以一副不想说的样子离开了。)
 (8) カッコいいだろうとばかりに腕時計を自慢してくる。
     (炫耀自己的手表看起来很帅。)

 

備考

 似ている文法「~如き/如く/如し(ごとき/ごとく/ごとし)

「ばかり」シリーズ 意味
【N1文法】~んばかりに/んばかりの/んばかりだ 程度
【N1文法】~とばかりに 発話文
【N2文法】~ばかりに 悪い原因
【N2文法】~たいばかりに/~が欲しいばかりに 原因(目的を達成するため)
【N2文法】~てはいられない/てもいられない/てばかりはいられない/てばかりもいられない 現状への不安・焦り
【N2文法】~ばかりか 累加・添加
【N3文法】~ばかりでなくて/ばかりじゃなくて 累加・添加
【N3文法】~ばかりだ 悪い方向への変化/準備完了
【N3文法】~とばかり思っていた 自分の誤解に気付く
【N4文法】~たばかりだ 動作の直後
【N4文法】~ばかり 限定/数量
【N4文法】~ばかりで その他が無い
【N4文法】~てばかり/てばかりいる 動作の繰り返し
【N0文法】~ばかりは 強調
【N0文法】~ばかりの 比喩



2021年4月7日N1文法, 日本語の文法