平成28年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題6解説

1番

 「飽きません」が「飽きられません」になる誤用です。
 不要な助動詞「られる」が付加されています。

 したがって答えはbです。

 

2番

 「お返しします」が「お返ししてあげます」になる誤用です。
 不要な授受表現「あげる」が付加されています。

 したがって答えはdです。

 

3番

 「違います」が「違いです」になる誤用です。
 本来動詞「違う」を活用して「違います」というべきなのですが、学習者は「違い」をイ形容詞だと思っているため後ろに「です」が接続されています。形容詞と動詞の混同をしています。

 したがって答えはaです。

 

4番

 「人々」が「人たち」になる誤用です。
 単に集団を表す場合は「人々」、特定の集団を表す場合は「~(の)人たち」と使います。これは名詞の用法の誤りです。

 したがって答えはbです。



5番

 「関するルール」が「関するのルール」になる誤用です。
 体言「ルール」を修飾している「関する」の用法、つまり連体修飾の誤りです。

 したがって答えはaです。

 

6番

 「派遣されて」が「派遣して」になる誤用です。
 受身表現を使うべきところ、それが欠如しています。

 したがって答えはbです。

 

7番

 「なぜかという、今ダイエットしているからです。」が「なぜかというと、今ダイエットしています。」となる誤用です。
 「なぜかというと」と「から」は常に呼応します。この呼応を知らなかったためにこのような誤用が起きています。

 したがって答えはdです。

 

8番

 「駅で友達に会います」が「駅で友達を会います」になる誤用です。
 対象を表す「に」と「を」の混同が見られます。

 したがって答えはcです。

 




2022年8月25日平成28年度, 日本語教育能力検定試験