平成28年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題4解説

1番

 問1
 a 言い淀みはありません。
 b 大学生の「僕が質問するの?」に対して応答していません。
 c 終助詞には問題が見られません。
 d 一貫して「です/ます体」を使っています。

 したがって問1の答えはbです。

 問2
 a 「雨、飴」が「飴、雨」になったりしています。
 b 「僕が質問するの?」と、留学生に明確化要求しています。
 c していません。
 d スピードが一貫して変わりません。

 したがって問2の答えはbです。

 

2番

 問1
 a 教師と学習者が交互に話しています。
 b 接続詞は使用していません。
 c 質問に答えています。
 d 学習者が語の意味を理解していないため、食べたのか食べてないのか教師が分からなくなっています。

 したがって問1の答えはdです。

 問2
 a 繰り返すことで誤用を暗示しています。
 b 「そうなんですか」「そうですか」などで応答しています。
 c 「30分は半と同じでしたね」とクラス全体で意味を共有しています。
 d リンさんに質問して発話を引き出しています。

 したがって問2の答えはaです。

 

3番

 問1
 a 「~てしまう」を「~ちゃう」と言う縮約形を多用しています。
 b 句末のイントネーションを引き延ばしています。
 c アクセントの平板化は起きていません。
 d 助詞「に」を省略しています。

 したがって問1の答えはcです。

 問2
 大学生の句末イントネーションの引き延ばしを上昇調のイントネーションと聞き取り、自分に対する質問だと思っています。そのため2度応答を間違っています。

 したがって問2の答えはdです。

 




2023年8月26日平成28年度, 日本語教育能力検定試験