平成27年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題2解説

拍の長さ 日本語では、平仮名1文字が1拍に相当します。ただし拗音は直前の音に結び付いて1拍となります。
プロミネンス 発話の中の特定の部分を他の部分よりも強調して言うことです。
アクセントの
下がり目
アクセントとは、個々の語について、習慣的に決まっている発音の相対的な高さや強さのことです。日本語は高低アクセントで、核(下がり目)のない平板式と、核のある起伏式に分けられます。
イントネーション 抑揚のことです。疑問文の「~か?⤴」は上昇調、「そうですか⤵」の「か」は下降調です。

 

1番

 「似ています」を「にっています」と言うことで拍が長くなっています。また、「似る⓪」が「似る①」になっているので、アクセントも誤りです。
 したがって答えはdです。

 

2番

 「チャンと①」が「チャンと⓪」に、「よんで⓪」が「よんで①」になっています。アクセントの誤りです。
 したがって答えはcです。

 

3番

 「詳しい」の長音が欠落して、拍が短くなっています。また、「詳しい③」が「詳しい②」になっていますので、アクセントも間違っています。
 したがって答えはdです。

 

4番

 「もう一度⓪」が「もう①一度②」になっているので、アクセントに問題があります。また、「言ってください⤴」と上昇調になっているのもイントネーションの間違いです。
 したがって答えはdです。

 

5番

 「降っていました⤴」となっていますので、イントネーションに問題があります。下降調にすべきです。
 したがって答えはdです。

 

6番

 「いま①」が「いま⓪」になっているアクセントの誤りです。また、「ですか?⤵」と下降調になっているのはイントネーションの問題です。上昇調にすべきです。
 したがって答えはdです。




2023年8月26日平成27年度, 日本語教育能力検定試験