平成26年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題10解説

問1 異文化適応に関わる問題への対応

 以前はどうだったかというのは知識として無い場合は、もっともらしい選択肢を選ぶしかありません。
 以前は解決することが主流でしたが、現在では予防することが重要視されています。
 したがって答えは1です。

 

問2 ピア・サポート

 ピア・サポートとは、サポート対象者と同じような立場の人によるサポートのことです。同じような課題を抱えている人を集めて話し合うことで、本人の気付きが促されます。指導者は存在しませんが、ファシリテーター、カウンセラーという立場で教師などの第三者が参加することもあります。

 1 ピア・サポートの記述です。
 2 正しいです。ピア・サポートでのファシリテーターは支援を行うわけではなく、その場を活性化させるようなことをします。ここでのスーパーバイザーはファシリテーターと同じ意味で使われてます。
 3 ピアサポートは対面でなくても構いません。オンラインでもできます。
 4 ピアサポートには場を活性化させるファシリテーターが置かれますが、支援を指示するリーダーは存在しません。

 したがって答えは4です。

 

問3 ソーシャル・サポート

 社会的関係の中でやりとりされる学習者への支援のことをソーシャルサポートと言います。サポートの種類は以下の4つに分類されます。

道具的サポート 問題解決のために必要な資源を提供するサポート。
情緒的サポート
情動的サポート
勇気づけたり、共感したりして情緒面に働きかけるサポート。
情報的サポート 問題解決のために必要な情報を提供したり、アドバイスをするサポート。
評価的サポート 相手を褒めたり励ましたり等の肯定的な評価を与えるサポート。

 「ソーシャルサポート | e-ヘルスネット(厚生労働省)」にはちゃんと上の表の4分類が書かれているんですが、この問題はソーシャルサポートは2つに大別されるとよく分からないことを言ってます。情報古いんですかねー たぶん。

 1 評価的サポートはありますが、親密的サポートはありません
 2 情報的サポートはありますが、介入的サポートはありません
 3 どちらもありません。
 4 どちらもあります!

 したがって答えは4です。

 

問4 周囲の人々とのネットワーク

 ソーシャルサポートでは、その人の周囲にいる人ならいかなる人でも支援者となり得ます。日本人なら日本での生活を支援してくれるかもしれません。同国出身者や他国出身者なら、その気持ちを共有したり、境遇について話し合ったりできます。

 したがって答えは2です。

 

問5 ソーシャル・スキル

 文章中には「ソーシャル・スキルには、人の話を聴くためのスキルや対人葛藤解決のためのスキルなどが含まれ」とあります。ここでいうソーシャル・スキルとは、対人関係や社会の中での関わりを上手に維持していくためのスキルのことです。 要するに世渡りの知恵のようなものと考えると良さそう。

 1 相手の声質や表情に関心を向けるべきです。
 2 むやみやたらに相手の話は途中で遮らないほうがいいです。
 3 正しいです。双方向のやり取りがあると相手の話を促したりできます!
 4 急に話題を転換したりしないほうがいいです。関連した話をしましょう。

 したがって答えは3です。

 





2020年9月21日平成26年度, 日本語教育能力検定試験 解説