他人を評価するということ

日本語教師のお仕事

 あと2週間もすればテスト期間になります。その時絶対に避けて通れないのが学生の評価。順位を付け、公表する。これは今私が最も恐れていることの一つです。

 今日も一つ、重要な出来事がありました。
 我々の大学から毎年3名、1年間天津外国語大学へ行って日本語を勉強することになるわけですが、その3名を暫定的に決定する面接試験が今日ありました。私は面接官として、対象の2年生に質問する立場です。天津外国語大学とは日本語が非常に優秀だと聞いております。そこに行きたいとする学生の熱意は強く、口々に「行けば何か必ず変わる」と言いました。

 そうです。
 私は” 他人の人生に関わる立場 “にいるということです。慣れてしまえばそれまでですが、雑になってしまえば問題があります。彼らの人生に大きな影響があるんだという事を常に念頭に置かなければいけない。

 
 余談ではありますが、たった数ヶ月間でも私の学生だった3名です。どの学生が行こうと本当に悲しい。できることなら、私がその3名を選ぶ立場になりたくなかった。
 そして死ぬほど悔しい。確かにこの学院は向こうの学院より劣るかもしれません。しかし、この学院の下で勉強してくれたのなら、必ず日本語を上達させてあげられる自信が我々教員にはあります。面接では「天津に行ってもっと日本語を勉強したい。」と学生が言いました。その向上心は褒めるべきですが、非常に複雑な心境です。

 これは私の感情ですから、学生の評価や面接に持ち込むわけにはいきません。常に公正で、常に学生のためを思って行動する。もし天津に行きたいのなら、私はそれを応援する。きっとそれだけなのでしょう。





日本語教師のお仕事