平成26年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(9)解説
(9)受け身
受身文は直接受身と間接受身に分けられます。簡単に言うと、能動文が作れたら直接受身、作れなかったら間接受身です。
詳しくは「日本語の受身文、受動文の種類について」を参考にしてください。
選択肢 | 能動文 | 分類 | |
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1 | 先月入学式が行われた | 先月入学式を行った | 直接受身 |
2 | (私は)失敗して笑われた | 失敗して(私を)笑った | 直接受身 |
3 | この建物は10年前に建てられた | 10年前にこの建物を建てた | 直接受身 |
4 | (私は)仕事中に客に来られた | 対応する能動文なし | 間接受身 |
5 | (私は)仕事で上司に褒められた | 上司は仕事で(私を)褒めた | 直接受身 |
選択肢4だけ能動文を作れませんでした。「客は仕事中に来た」の中に「私を」や「私に」を挿入することができません。
したがって答えは4です。