中国での生活

 今日は11月11日。中国では光棍节(独身者の日)、双11とも呼ばれています。「1」が恋人のいない独り身を表し、それが4つ連続することからこの日が選ばれたそうです。
 ネットでの買い物が安くなるので、人口も相まって恐ろしいくらいの経済効果があります。日本でも数年前に輸入されて、「いい買い物の日」としてyahooなどでもセールが行われていますが、まだまだ全然定着・浸透していませんよね。

 ただ、学生から聞くといくつか問題もあるそうです。

 

実は値引きされていない?

 11月11日には色んなものの定価に斜線が引かれて、値引きされた額が大きく表示されています。
 ところがこれ実は値引きされていないという話です。
 11月11日の前にわざと値上げして、当日になったら元々の定価に戻すことで一時的に値引きをしたように見せるやり方です。このように「私は買わない」「その日の前に買う」という学生もちらほらいました。

 

売り切れるスピードが速すぎる

 ついさっき日を跨いでからわずか2分5秒後、天猫では取引額が100億元を突破したそうです。
 微信のモーメンツを見ると、一瞬で売り切れてしまったせいで買いたかった物が売り切れて買えず嘆いている人が多く見られました。中国全土から注文が殺到して回線が混み合い、仮に買い物カゴに入れておいたとしてもそこからが勝負になります。
 学生寮はwifiがありませんので特に影響が大きいようです。私も部屋でwifiを使っていても、処理を受け付けてくれないことが度々ありました。

 

配送業者はこれからが勝負

 11月11日が終われば注文はいったん落ち着くのですが、実際発送して各個人に届くまでにはかなりの時間がかかります。
 どれだけ遠くても通常1日~3日くらいで届くものが、この日注文したものに限っては1週間くらいは来なくても文句は言えません。それくらい荷物が多いので配送業者は地獄を見ます
 毎回この日になるとネットには荷物を蹴ったり投げたりする様子の動画があげられたりするのですが、待遇の不満を訴えるためにわざと行われたことだったりもするようです。

 

 2018年の取引額は24時間で2135億元、前年比+26.9%でした。
 この調子だとまだ来年も伸びそうですね。
 2018天猫双11成交2135亿元

中国での生活

 今日昼12時過ぎに停電しました。
 自前の暖房が止まって部屋が寒くなり、同時にwifiも無くなり、パソコンも電源がなくなってどうしようも無くなったので致し方なくベッドへ。
 それから5時くらいまでずっと停電していましたね。

 最近停電が1~2週間に1回くらいある感じで多い気がします。
 原因という原因はまったくわかりません。
 こんなにも長い停電は久しぶりでした。

スピーチと弁論

 第18課は「ベビーM事件」を取り上げます。
 詳しい内容は以下。

A夫人は持病で妊娠・出産に危険が伴うことから、A夫妻はBさんと代理母出産契約を結ぶ。
Bさんは人工授精によってA夫婦の子供を妊娠し出産する。
しかしBさんは子の引き渡しを拒む。
そこでA夫妻は子の引き渡しを求める裁判を起こす。
ニュージャージー州最高裁にて代理母契約を無効とする判決が出る。
父親をA氏、母親をBさんとし、親権はA氏に認め、Bさんには訪問権が認められる。

 
 テーマとしては、「この最高裁の判決に賛成か反対か」です。

 今回は1年ぶりに撮影しました。2016年度入学の3年生によるディベートです。

 

賛成派の意見(Cさんが母)

 ・妊娠は常人には味わえない苦労があるから、この判決はその苦労に見合う
 ・Cさんは子がお腹にいるときから子供に対する愛を持っている。
 ・Aさんは痛みを経験していない。
 ・もし障害を持つ子が生まれてきたなら、反対派はちゃんと受け入れるのか
 ・もし代理出産を認めたら、富裕層の間でこのようなことが横行してしまうかもしれない。
 ・Cさんは実際に生んだ親であり母乳がある。子供の健康のために必要である。
 ・反対派は子宮を「物」として利用していて、このままでは女性は商品になってしまう。このような考え方は社会道徳に反する。
 ・法律的にCさんは母となり、同時に法的な権利を有している。これは子にとってもメリットが多い。
 ・リスクは自分で負担するべきである。
 ・Cさんがいなければ、そもそも子はいなかった。
 ・Cさんと子は苦楽を共にした。
 ・子供の気持ちは大切である。誰が産んだかが重要だ。
 ・法律は一番効力があり、この契約は法律に合致しない。
 ・最高裁の判決は尊重しなければならない。
 ・法律を否定したら、この問題だけではなく他にも様々な問題が出てきて、世界は混乱する。
 ・自在に法を変えたら、それは法ではなくなる。
 ・血縁はなくても母にはなれる。
 ・血縁があっても子を可愛がらない人もいる以上、Cさんは子に対して本物の愛情を示しており、それは尊重されるべきだ。

 

反対派の意見(Aさんが母)

 ・契約を締結している。
 ・受精卵はAさんとBさんのもの。
 ・Cは一度お金を受け取っている。
 ・Cと赤ちゃんには生物学的な関係が認められない。
 ・輸血が必要な時、DNAで繋がった真の親が必要。
 ・Cさんがいなくても、別の人に頼めば子供は作れる。
 ・もともと同意に基づいて契約したのだから、守らなければならない。
 ・もし代理出産を禁止とすれば、子を産めない人はどうすればいいのか。
 ・体外受精という医学の進歩を否定するのは間違っている。
 ・Cさんの家庭環境や経済状況はAさんとBさんに及ばない。子供にもっと良い生活環境を与えるべきだ。
 ・代理出産契約はもともとCさんが選んだ仕事ではないのか。
 ・場合によっては、法律は人情に従うべきときがある。
 ・子がどちらの子であるかは、人々の考え方によって決めるべきである。そして法は人々の大多数の考え方を反映するべきだ。
 ・多くの人々はこの最高裁の判決に反対するはずだ。だからこそ、このような場合は法すらも変えるべきだ。
 ・もともとお金のために代理出産契約をしたCさんが、なぜ本当に子を愛していると言えるのだろうか。
 ・もし賛成すればCさん側に父はいない。それは子にとって良いとは言えない。

 

 
 今回のテーマはやや複雑。最高裁の判決「契約を無効とする」ことに対して賛成か反対かです。
 賛成すれば契約は無効(Cさんが母)、反対すれば契約は有効(Aさんが母)となります。
 学生といえど女性にとっては比較的身近に感じる問題ではあると思いますので、そういう意味ではかなり白熱した討論となりました。