中国での生活

 日本語教師という仕事は日本語を学ぶ学生と常に一緒にいるので、中国にいながらにして中国語を話す機会に恐ろしく恵まれていません。今日は4月3日。実は明日でちょうど、中国に来て1ヶ月という節目となりました。私の中国語はまだまだです。

 そこで、本格的に中国語を勉強するため、学生に中国語初級の本を2冊買ってもらいました。手元に届いたので、今日からさっそく勉強を始めたわけです。

 今日は1年生の2人に手伝ってもらいました。やはり発音がまだまだダメだと痛感させられましたが、彼らはやっぱり本物の中国人です。教えれば誰でも私の先生。日本人が分かりにくい2つの区別を丁寧に教えてくれて大変助かりました・・・。

 「r」と「l」
 「an」と「ang」
 「ying」と「yin」
 「en」と「eng」

 一番難しかったのは、「h」と「f」です。これは私にとって最重要で要練習。

 その後は手伝ってくれた学生と晩ご飯。学校近くの料理店で食べました。彼らは私と話すため、携帯で言葉を必死に調べています。もし私が中国語をもっと知っていれば、彼らは携帯を触る時間が減るのです。その時間が減れば会話が増えます。今私がすべきことは中国語を覚え、彼らを助けることでしょう。

 今日のおいしかった一品はこれ。味はほぼ冷やし中華で、麺の代わりに豆腐麺。夏っぽく酸味が効いてとても良いですね。日本人でも問題なく食べられます!

 さて、明日から「清明節」で学校が休みです。学生は各々旅行などに行っているみたいですね~。 私もつかの間の休日を、学生と遊んで楽しむことにします。

中国での生活

 お昼過ぎ、2年生の牛さんが私に話をしてきました。
 「この話は、先生は他の人に教えない。いい?」
 つまり、秘密の話なので誰にも言わないでくれということらしい。何やら深刻な話が始まる予感がしたので、ぐっと構えて話の続きを促しました。
 「インターネットで買い物をして、お金を奪われた。」
 日本語が不自然なのでいつもなら訂正をしますが、その時だけは黙って聞いてました。
 「1500元」
 日本円でおよそ3万円。学生にとっては1ヶ月のお小遣いに相当する額です。
 どうやらとっても安い服をたくさん買ってお金を払ったら、詐欺だったらしい。授業が終わったら警察に行って事情を説明すると言っていたんですが、彼女の元気のなさを見ると、恐らく犯人が捕まることはないんだろうなぁと直感しました。

 日本でネットショッピングをしてお金を銀行やコンビニなどで振り込んだら、間違いなく商品は届きます。それは大手だろうが小売店だろうが関係ありません。日本にいるときは、ネットショッピングでの詐欺なんて毛頭考えていませんでしたが、中国では普通に存在しているようなのです。彼女だけではなく、他にも詐欺にあったという学生を知っています。金銭の貸し借りはあまり気が進まないのですが、「君が本当に本当に困ったら、私に言ってください」と伝えました。これを”授業料”と呼ぶにはあまりに可哀想ですね。
 
 
 その後16時過ぎから1年生の王さん、曹さんと一緒に買い物。バスで10分~15分くらいでしょうか、”万达”という廊坊市の大型商業施設の近くにある”尚秀街”へ。目的は服です。尚秀街のほとんどが服のお店ですから、奇抜でない限り見つからないものはないでしょう。安いので学生からも人気のよう。

 問題なのはここから。学生に通訳してもらいつつ、とある店内に入った時のことです。私の言葉が中国語でないことが分かったのか、女店員が学生にしつこく話しかけています。私でも聞き取れました。中国語で「彼はどこの国の人だ?」。学生たちは無言、というより無視。店員の顔が鬼の形相になって、接客に適していない声で何度も何度も聞いてきます。少し危険を感じたので店をすぐ出ました。

 中国が一番嫌いな国は日本です。これは紛れも無い事実で、私自身も当然知っています。先日のタクシーでの出来事もありますから、この程度ならいつでも覚悟をしています。しかし今回は一つ気にかかることがありました。それは、同伴した学生が「彼は日本人です」と店員に言わなかったこと。学生達は「この女店員は日本人が嫌いなのだろう」と察知したのかもしれません。私にとっては悲しい配慮でした。「彼は日本人です」と、仮に店員を怒らせたとしても言って欲しかった・・・ そう思っている自分がいます。しかし、それを言わなかったのは学生達の配慮に違いありません。何気なく買い物をするだけで迷惑をかけている。日本人と日本語学生の肩身の狭さを痛感させられます。
 
 
 買い物後の帰り道。次はバスの中での出来事です。曹さんが何やらカバンの中を確認しています。次第に焦っていく様子が見て分かり、そうこうしているうちに王さんが
 「曹さんの携帯がなくなった。」
 非常に驚きました。日本で携帯を落としても大体手元に戻ってきますが、中国で落とすということは間違いなく戻ってこないことを意味します。
 「バスを降りて捜そう。」
 私はそう言いましたが、彼女らは諦めの顔。
 「バス停で待っているときに盗まれた。」
 私は彼女の隣にずっと居ましたが、本当にまったく分かりませんでした。彼女はとても悲しそうな顔をしていたので、いつどこでどうやって無くしたのかという情報を聞くにも聞けず。友達の携帯を使って電話をしたら電源が切れていたようなのです。スリではなく彼女自身が携帯を落として、それを誰かが拾って電源を切った。だから「盗まれた」と表現したのかもしれません。彼女に何度も聞きました。
 「本当に携帯は戻ってこないの?」
 「絶対戻らない」
 そういった携帯は一体どこに行くんでしょうか。端末は売られてお金になるんでしょうか。落ちている携帯を見つけたら、日本であれ中国であれ、ちゃんと警察に届けて欲しいものです。

 今日は中国の闇の部分がよく見えました。携帯はここ、財布はここ、というように決めておいて、何か動作をするたびに確認する癖をつけておく必要があります。私も今後十分気をつけます。

中国での生活

 私は3月4日に中国に来ました。もうすぐ1ヶ月が経過しますが、今日始めて雨を経験しました。噂に聞いていた通り、河北省は本当に雨が降らないようです・・・。

 しかし、写真に写る地面を見てください。濡れていないところがあります。本当に弱い雨です。雨が降っているのかどうか本当に分からないレベル。例えるなら震度1の揺れでしょうか、傘を差す意味は全く無いのです。しかし、傘を差している意味はきっと純粋に雨をしのぐだけではないのかもしれません。恐らく”大気汚染+雨”を嫌っている? 明日学生にしっかり確認してみたいと思います・・・。

 学生と一緒にいて「しとしと雨が降っている」と私は言いましたが、言葉を発した後に間違いに気づきました。「しとしと」は風があまり無くて弱く静かに降る印象がありますが、今日の雨はそれ以上に弱い。それより弱く適切な表現を持ち得なかったので、私は学生に「これは雨じゃないみたいだ」と言いました。そしたら「廊坊の雨はいつもこうです。」と返ってきます。

 雨は降っても、降らないようなもの。そういえば、学校内には川はもちろん、小さな池すらありません。大地や河川が潤うのは期待してはいけないようですね。

 さて、授業が終わったら学生とお昼ご飯。
 12時に授業が終わり、学生は一斉に食堂へ。ごった返すとはまさにこのこと。そんな中、私のご飯を買うために並んでくれる学生には毎回感謝してます。

 拌面 (ban4 mian4)

 麺と書かれているので、ラーメンの一種でしょう。特徴はスープがほぼありません。食べる前に底にある味噌のような調味料と麺をかき混ぜます。味はとても濃い!!と最初は思ったんですが、食べているうちに慣れてしまう、不思議なものです。今実家のご飯を食べたら、味が薄いとか思っちゃうかもしれないのが少し怖いですが・・・。 とても美味しいですよ。これで4元(80円)。おなかいっぱいになるには十分な量でした。