N1文法, 日本語の文法

説明

接続

 名詞+を禁じ得ない
 

意味

 不禁…
 忍不住…
 禁不住…
 

解説

 感情に関する名詞に接続して、その感情が心から湧いてきて抑えられない様子を表します。驚き、怒り、恐怖、同情、疑問、違和感、涙、畏怖の念、焦燥、戦慄、笑い、興奮、悲しみ、戸惑いなど…
 

例文

 (1) まさかの結果に驚きを禁じ得ない
     (对意想不到的结果不禁感到意外。)
 (2) この映画のラストシーンは涙を禁じ得ない
     (这个电影的最后一幕不禁让人哭泣。)
 (3) 彼の身勝手な行動に怒りを禁じ得ない
     (不禁对他的擅自行动感到生气。)
 (4) あのグループが突然解散するとは、ファンでなくても驚きを禁じえない
 (5) 笑ってる場合ではないが、どうにも笑いを禁じ得ない
 (6) この社会に絶望を禁じ得ない
 (7) こんな人が国会議員であることに驚きを禁じ得ない
 (8) 完全勝利に喜びを禁じ得ない

 

備考

 特になし

日本語の文法

説明

 「忍ぶ」はもともと我慢する、堪えるという意味で、その否定形「忍びない」は我慢できない、堪えられないという意味になります。この文型の特徴は、話者が対象を可哀想、気の毒だと感じているところにあります。

 【接続】 動辞形+に忍びない
 【意味】 ~するのが~我慢できない
      ~するのが~堪えられない
 

例文

大事なプレゼントなので捨てるに忍びない
     (这是非常重要的礼物不忍心丢掉。)

あまりに可哀想で見るに忍びない
     (太可怜了都不忍心看。)

死ぬときの悲鳴は聞くに忍びない
     (死时候的哀鸣让人不忍去听。)

 

備考

 「見るに忍びない」「聞くに忍びない」と同じ意味で「見るに堪えない」「聞くに堪えない」があります。

 

日本語コラム

 「草を禁じ得ない」という言葉。私さっき初めて見かけたんですが、調べたらtwitter上で1時間10ツイートくらいの頻度で使われているみたいです。最近「草」をこんな感じで応用するのが目立ってますね! 表現自体がもうすでに面白いからずるいと思いませんか?

 海外の方も見てくれているようですので、一応「草」について説明します。
 もともとネット上では笑っている様子を表現するために「笑」を使っていたんですが、さらに省略するためにこの頭文字を取って「w」が使われるようになりました。その後この「w」が草が生えている様子に見えるということで、転じて笑っている様子を「草」「草生える」と表現するようになったんです。ここから色んな言い回しがどんどん増えてきました。

 大爆笑の意である「草不回避」「大草原」をはじめ、ちょいとした文法に当て込み、笑えないことを意味する「草も生えない」や、笑いの程度が大きい事を強調している「死ぬほど草生える」などバリエーション豊か。

 「~を禁じ得ない」は感情に関する名詞に接続するので、笑いを表す「草」にも使う事ができます。当然ながら試験で使うと✕ですけど、ネットとかで使う分には問題ありません。これはネットスラングですので現実の会話において使われることは滅多にありませんので注意してください。

 さて、次はどんな新しい言葉が出てくるんでしょう。
 ちょっと考えたんですけど、「草めいてきた」とかどうですかね?