日本語教師のお仕事

 作文の授業ではほぼ毎回作文を書かせるようにしています。学生のモチベーションを保つためにも、テーマは考えて面白いものを選んでいるつもりです。

 今週は「1億元あれば何をしたい?」という質問にしました。日本では、大体宝くじ1等の3億円だったり、あるいは100万円だったりするので、その感覚に相当する額です。始めは「1000万元(2億円)あったら何したい?」だったのですが、学生から「少ない!」という声が多く、結局1億元になりました。2億円で少ないと思うなんて驚きです。確かに、中国では日本よりも”給料の高さ=権力誇示”のようなところがありますから、少ないと思うのは国民性なのかもしれません。

 結果として人気だったのは「別荘を買う」でした。学校も仕事も辞めて海外や南国へ移住したい意見が多数です。言わずもがな「親孝行」はほぼ皆言及していましたが、そのほか、「寄付」と答える人も1/3ほどいたのです。自分のためではなく、教育が十分に受けられない人のため、環境保護のため、貧困層のため。まさかとは思いましたが、そう思えるのは中国の格差問題が背景にあるのかもしれません。

中国での生活

 ここの生活には自転車があると本当に便利です。以前は基本的にバスで移動をしていたのですが、バスは日本と違っていつ来るか分からない上に、20分30分待っても来ない時もあります。そんな時こそ自転車! 乗車賃もかからないし、待たなくてもいいし、ひょっとすると交通の便の関係で車より速かったりするのです。

 どうせ買うなら良い物を!と思ってたのですが、学生からいくつか注意を受けてびっくり。高い物や一見して新品そうなものはすぐ盗まれるらしく、原則新品は盗まれることを前提にするべきとのこと。実際自転車の盗難にあった学生は多くいます。日本と違って防犯登録は義務化されていませんから、一旦盗まれてしまえば返ってくることはまずないでしょう。

 かといって盗まれにくいボロボロの中古を乗るのも気が引ける…… というわけで、妥協に妥協を重ねて600元! 盗まれないように細心の注意を払っています。

 日本では厳しい規制がありますが、中国ではピストバイクが法律的に禁止されていないようで、町中でよく見かけます。「死飞」と呼ばれており、名前がその危険さを物語っていますね。私の自転車は死飞ではありません。こんなに人が歩いている学内、いつ人が飛び出してくるか分からない公道、我が道のように走る車。この環境の中でピストバイクを乗るのは自殺行為に等しいですし、何より日本で規制されている以上、中国でも乗るべきではないでしょう。

 やっぱり自転車は便利です。今週末は遠出してみるつもりです。

日本語教師のお仕事

 言葉って難しいですねぇ…… 一年生と交流している時、私が「听不懂(分からない)」と言う度に「别着急(焦らないで)」と言われて、そこで会話が途絶えてしまったりする流れが結構あります。ひとえに私の語彙力の問題でしょうが、現状十分に一年生と交流できないのは歯痒過ぎます。問題なのは、こういった事を繰り返すうちにだんだん自信が無くなって来ることです。気持ちが負けたらいよいよ終わりですから、仮に自信が無くなったとしても毎日語彙を増やして、聞いて話してを繰り返すしかないのかなあ。やっとここまで来たと思って角を曲がったら、まだまだ長い道が先にあった、そんな感じです。勉強すればするほど自信がなくなるのは一体何なんでしょう。自分に対する不甲斐無さや情けなさ、失望でいっぱいです。