中国での生活

 今日1年生の授業が終わった後、学生に誘われて自然公園に行って来ました。廊坊師範学院からタクシーで10分もかからず6元。歩けば20分くらいでしょうか? 自然公園というくらいだからさぞ緑があるんだろうと思いきや全く色がなく、それどころか入り口は大きな工事中で粉塵がすごい。出鼻を挫かれました。

 自然公園とは名ばかりで、正体は小さめの遊園地。ボロボロの遊具がぼちぼちそびえたっています。初めはゴーカートで遊びました。ゴーカートというと、ほぼ死語みたいなところがありますね・・・。私が小学生くらいの時はやった記憶がありますが、日本では本当に少なくなってきてると思います。

 このゴーカート、車体の側面には空気の入ったタイヤのようなゴムが巻きつけられていて、レースをするかと思いきや、車体同士を衝突させて遊ぶようです。

 車体の後部からは1本のワイヤー(?)が上に伸びており、天井に接しています。ここからしばしば火花が飛ぶところを見ると、おそらくワイヤーを伝って車体に電力を供給しているんじゃないかと思います。どうなんですかね・・・。あまり見ないので詳しいことは分かりません。

 次に遊んだのは輪投げ。これは本当に絶句しました。まさに”前時代的”という言葉がそのままそっくり当てはまる光景です。しかも地べたにじゅうたんを敷いて、その上に商品があるだけ。長期間置かれていたと思われるものは遠目から見ても汚さが分かります。ましてや陶器の中身に何が入っているか分からない・・・。かなり抵抗がありました。

 日本の大学1年生なら、絶対に遊ばないでしょう(笑)
 しかし彼女達は本当に楽しそうに遊びます。私がまだ生まれたことのない、何十年も昔の日本にいるような感じがしました。

 5時頃になり、自然公園から撤退。今日は劉さんの誕生日ということで、これから食事に行きました。場所は学校近くの「香口魚」という中華料理屋です。毎回食事に誘われると聞かれることがあります。
 「先生は何を食べたいですか?」
 この質問は死ぬほど聞きました。毎回「私はいいから、君は何を食べたいの?」と返しますが、これは全く効果がありません。私が先生という立場なのか、かなりのおもてなしをしてくれるのです。今日は劉さんの誕生日なのに、劉さんすらもてなしてくれます。今日の主役は私じゃないはずなのに・・・。

 続々と食べ物が運ばれてきます。私含め9人もいるので、円卓は賑やかです。そして今日の食べ物で一番おいしかったのはこれ。「なんとか肉絲」です。名前は相変わらず分からないので、おいしかったものは写真に撮るようにしてます。とにかくおいしい。これとご飯の相性は最高でした。

 ピンボケがひどいですが、この鶏肉の食べ物も絶品。辛さも相まってご飯が進みます。

 食後、みんなでケーキを食べました。冠を被っているのが今日の主役、劉さん。19歳になったそうです。

 ケーキはホールで買われますが、基本的には切られてません。付属のプラスチック製のナイフがついていて、購入者がそれを使って切る。それが一般的のようです。当然ケーキは高いところから落としたときみたいに崩壊します。しかしそれは一つの愛嬌。誰一人文句は言わず、むしろケーキが崩れていることを楽しむくらいの雰囲気がありました。

 最後に主役の劉さんは、中国語で歌を歌ってくれました。携帯で音楽を再生しながら、一人で、その場で・・・。日本人なら恥ずかしくてほぼやらないですね!

 中国人は、人前で何かをすることに本当に抵抗がありません。むしろやりたがるくらいです。こういうのに参加すると、毎回彼らのテンションに後れを取るので疲れます・・・。あと何回か経験しなければ適応はまだまだ難しそうですねぇ。

 ちなみに1年生は既に半年日本語を勉強してますが、まだまだ私の言うことは分かりません。意図的に簡単な単語を使ってあげれば、数秒黙りますが分かってくれたりします。意思疎通は少し不安でしたが、杞憂だったみたいですね。来週からの授業はもっと発展させられそうです。

 というわけで今日も疲れました。ゆっくり休みます。今のところ明日は予定がないので、授業内容を考えることにしましょう・・・。

日本語教師のお仕事

 中国への渡航前、中国で日本語教師をしている人たちのブログを根こそぎ拝見しました。そこで見つけたアドバイスの一つに、「チョークと黒板消しは買っていったほうがいい」とあったのを覚えています。中国のチョークはとても折れやすいらしいのです。その忠告どおり、私はチョークだけ持っていきました。
 ”黒板消しはいくらなんでもあるだろう”
今考えれば、そう考えていたのがとても甘かったです・・・。

 たしかに黒板消しはあります。ですが、学生も先生も全く使わないのです。その理由は2つ。

 1.黒板消しを綺麗にする機械がない。
 2.黒板消しを使うと、とにかくチョークの粉が舞う。

 黒板消しを綺麗にするアレがないので常時粉まみれ。使えば使っただけ、既に付いてる粉が叩き落とされます。そして舞い、それが嫌なのでしょう。

 では何を使って黒板を消すのか・・・

 正解は「水で湿らせた雑巾」です。ある程度消したらトイレに行って雑巾を洗い、また拭く。私が小学校のときですらこうではなかったので本当に驚きました。先生ですら普通に使います。

 それでも私は黒板消しを使ってます。雑巾はなんか抵抗があるんですよね・・・。

中国での生活

 学生とどこかへ移動するときは、とにかく頻繁にタクシーを利用します。日本と違って値段は驚くほど安く、道路には必ず走ってるからです。学生が「ちょっと遠い」と表現した場所までおよそ10元(約200円)。非常に驚かされます。

 

 日本ではタクシーを止めるとき、手を空に上げて呼び止めます。ところが中国では、腕を真っ直ぐ横にしてタクシーを止めます。ちょうど地面と平行になるようにです。タクシーを止めるときの仕草をいつも写真に撮りたいと思ってたんですが、一瞬なので本当に難しい。上の写真は完全に平行ではないですが、まあまあ良い感じだったので参考までに。

 さて、今日も学生と遊びに行くためにタクシーに乗りました。その車内で学生と日本語で話していると、運転手が何やら喋っています。私は全て聞き取れませんが、確かに中国語で「日本人」と言ってるのだけ分かりました。その後すぐ、運転手は路肩に車を止め、同行していた学生が残念そうな顔をしてタクシーを降りたのです。もちろん、目的地には到着していません。その時点で全てを理解しました。

 運転手はおそらく日本人を乗せたくなかったのです。これに関しては学生も口を閉ざし、私も何も聞くわけにいかないので黙っていました。詳しい理由は分かりませんが、察するに昨今の日中関係でしょう。

 これはしょうがないことです。私はタクシーに乗せてもらう立場ですから、彼に従うしかないのです。そして、言葉にできないくらい悲しかった。きっと近くに学生が居なければ泣いていたかもしれません。

 私もそうですが、学生もきっと思うことがあるはずです。お互いのための”無言”だったのでしょう。

 この記事を読んでくれている人に伝えたいことは2つあります。1つは「客が○○人だから乗せたくない」ということは日本では絶対にないですが、中国では確かにあったということです。もう一つは、中国でそういう人は少ないということです。私は中国に来てからタクシーにたくさん乗ってます。今日はたまたまそうだった、それだけの話です。

 日本と中国が今より激しく激突したとして、その時の自分はどうなるか。まだ経験していないので分かりませんが、そんなことはとっくの昔に覚悟を決めました。ですが学生はどうでしょう。日本が好きで日本語を勉強して、そんな彼等の立場のほうが一番心配です。