日本語教師のお仕事

 今日9時に学生との会話が終わって帰る時、何気なく1年生の自習室を除いてみたら6人いました。
 1年生の自習は8時50分に普通終わってみんな帰るのですが、それから30分~1時間更に自習していたのがこの6人です。後ろからこっそり見ただけなので数人しか分かりませんでしたが、経験上この人たちは今後必ず成績上位者になるであろう存在に違いありません。

 教室の外にまで日本語を読み上げる声が聞こえてくるところは今年卒業していった14級の学生たちに似ていて、テンションの高さは今の15級並みです。彼らの授業は今のところ安定してできているので、この調子で行きたいと思ってます。

 今日彼らの自習中、私は教室の外で3年生とずっと夜の会話をしていましたが、その声は1年生にも届いていたはずです。毎年このように先輩達の能力を意図的に1年生に見せつけるようにしています。これは1年生の勉強のモチベーションに繋がればいいと思ってしていることです。

 先輩の会話能力を実際に目の当たりにすると「3年生になればこのくらい日本語を操って会話できるんだ」と知ることができ、それによって自分の具体的な目標も立てやすくなるでしょう。
 この時点でこのくらいできればあの先輩と同じくらいかという感覚があると役立ちます。もし無ければ手探りになって途方に暮れてしまう人もいますからね。

 今学期もあと1ヶ月半くらいでしょうか。1年生の成長に期待です。

スピーチと弁論

 第20課のテーマは「結婚前の同棲に賛成か反対か」です。


 

賛成派の意見

 ・同棲の間に相手の性格、生活習慣などの違うところを見つけられる。
 ・全ての偽装を見抜ける。
 ・結婚前に同棲してはいけないという古い考えは捨てるべきだ。
 ・カップルにとっての大きな挑戦であり、双方がこれを乗り越えて結婚に到達できればもっと良い。
 ・DVを未然に発見できる可能性がある。
 ・子供ができた後は離婚すべきではなく、同棲してDVなどの危険性を見つけておくことが必要。
 ・離婚の影響は子が一番大きい。
 ・結婚の意思があるのになぜ同棲をしないのか。
 ・離婚よりも結婚前に別れるほうがマシだから、同棲はすべき。
 ・同棲は愛情を検証する最良の方法。
 ・お互いの生活習慣を合わせることができる。
 ・相手を更に理解できれば、生活の中だけは発見できない習慣が見えてくる。
 ・同棲前に心理的な準備ができているので、仮に子供ができたとしてもそれを望んでいれば問題はない。
 ・同棲の本質は身体的な接触ではなくて結婚の準備である。
 ・離婚率を下げることができる。
 ・時代の発展に伴い、同棲は一般的な事になった。
 ・同棲をして失敗したとしても、それは次への教訓になる。

 

反対派の意見

 ・法律で保障されていないので安全ではない。
 ・体や心理面にダメージを与える。
 ・同棲には双方の財産の問題がある。
 ・同棲は他人に非難されやすく、名声に影響を与える。
 ・同棲できるほど親しいのならなぜ結婚しないのか。
 ・男女の人格は平等であるが、生理的には永遠に平等ではない。
 ・二人の欠点が露呈する。
 ・自分の生活が乱れる。
 ・女性の両親にはストレスがある。
 ・自分の財産にリスクがある。
 ・結婚前の同棲は自分に責任を負わないことだ。
 ・同棲の目的が体の接触だけなら、それは本当の愛と言えるだろうか。
 ・若者の同棲の目的は、多くは体の接触だと思う。
 ・同棲して子供ができてしまったら、若くて責任を取れないときにどうするのか。
 ・男性が仕事をやめて、彼女のお金で同棲して使いこむということもありえる。
 ・身体的接触があった後にもし何か問題が発生したら、お互いに別れにくくなってしまう。
 ・結婚前の同棲は、女性に多くの代価を払わせることになる。
 ・結婚前の同棲の一番悪いことは、望まない妊娠である。
 ・結婚後の新鮮さが無くなってしまう。
 ・両方の距離による美しさを破壊する。(距離感があるほうがお互いにとっていい)
 ・相手を理解するために同棲するのはただ一つの手段にすぎない。
 ・同棲は自分の体、お金、時間を消費すること。

 
 
 学生が「一緒に寝る」と口にしてからは予期せぬ方向へ進みました。同棲の問題を討論するときに性交渉の話に触れなければならないことを完全に見落としていました。
 賛成派は双方の合意によるものだとして問題はないという立場で、反対派は貞操観念から否定的な立場を取りました。ここから性病に感染する可能性、避妊具、堕胎にも話が及びました。

 今まで20個のテーマをやってきましたが、このテーマは最も盛り上がったテーマと言えます。後半ほとんど喧嘩口調でしたが、日本語で言い合っていたので良しとします。

1年生前期会話

 第7回目の授業です。今回は格助詞「に」「で」「から」「まで」。
 格助詞「に」「~から~まで」は時間を表す用法、格助詞「で」は場所をそれぞれ勉強します。

 まずは復習から。
 先週宿題にした会話文をもう一度復唱。

 あとはプリントに従って進みます。
 例文を読ませて厳しく発音を訂正。
 「~に」「~で」「~から~まで」の3つの文型を導入します。

 今回は時間に関する日本語を学びますので、「何時に起きますか?」「何時に寝ますか?」などが分かるようになります。このようなプライベートな話題も少しずつ発話させていきます。
 また「今何時ですか?」も分かりますので、次回からは学生に聞けるようになります。

 そしたら、p97の読解文の練習。
 一節一節ずつ発話を繰り返していきます。
 今週の宿題はそれとしました。

 丁さんは上海の日系企業の会社員です。彼は毎日、六時に起きます。七時に家で朝ご飯を食べます。八時ごろ出かけます。
 丁さんの家は市内にあります。会社は郊外にあります。家から駅まで十分歩きます。そして電車で会社へ行きます。駅から会社まで一時間ぐらいかかります。それで、丁さんは電車の中で朝の新聞を読みます。電車の中は大変混みます。
 会社は九時から始まります。そして午後五時に終わります。しかし、丁さんは時々残業をします。またよく同僚の付き合いをします。ですから、たいてい九時ごろ家へ帰ります。それからお風呂に入ります。十時ごろ本や雑誌を読みます。また、インターネットをちょっと楽しみます。十一時ごろ寝ます。

 今回は以上です。