自動詞と他動詞の判別方法について

日本語教育能力検定試験

 動詞の自他を機械的に判別するためには、自動詞に触れることなく他動詞かどうかを判別する方法が一般的です。ある2つの条件に合えば他動詞、そうでなければ自動詞と分類することができます。
 なのでここでは自動詞について説明する必要は無いのですが、一応念のために定義だけでも。

自動詞とは…

 自動詞は目的語をとらない動詞のことです。動作主の有無によって2種類に分けられ、動作主がいるものを非能格動詞(笑う、泣く、寝る、出血するなどの生理現象等)、動作主を項として取らずに対象が物となるものを非対格動詞(落とす、冷える、閉まる等)といいます。自動詞は意志を持って行われた動作ではなく、自然発生した現象や状態の変化を表します。

冷える、落ちる、溶ける、帰る、変わる、閉まる…

 

他動詞の判別方法

 

①「~を+動詞」の形になるものは他動詞

 (1) 本読む。
 (2) 服買う。
 (3) お金稼ぐ。

 

②ただし、「[場所]を[移動動詞]」の形をとるものは自動詞

 他動詞は動作主が目的語に対して何らかの影響を及ぼしたり、物を変化させることを表します。「[場所]を[移動動詞]」は、場所に対して影響を与えているわけではないので他動詞ではありません。

 (4) 橋渡る。
 (5) 横通る。
 (6) 学校卒業する。

 走る、歩く、渡る、徹、回る、移る、通る、下りる、上る、飛ぶ、曲がる、出る、卒業する…

 

③それ以外の動詞は自動詞

 ①と②に該当しない動詞は全て「~を+動詞」の形をとりません。格助詞「を」以外をとるものは全て自動詞です。

 (7) 学校行く。
 (8) 彼女会う。
 (9) 料理できる。