【第66回】係助詞「は」の場所や時間を表す用法

日本語コラム

 「は」には主題や区別、対比、取り立てなど様々な用法がありますが、日本語学習者が使う参考書などにはほとんど書かれていない隠れた用法があります。

 例えば「イタリアはローマ」「時は寛永十六年」のような使い方です。
 世界ふしぎ発見のような色んな場所に行くテレビ番組などで耳にする機会があるのがこの言い方です。

係助詞「は」の場所や時間を表す用法

意味は「の」と同じ

 場所や時間を表す語について、単に「の」と同じ意味を表します。
 「場所(上位語)+は+場所(下位語)」「時間(上位語)+は+時間(下位語)」と、常に上位、下位の順番で接続されます。
 したがって「イタリアはローマ」と言うことはできますが、「ローマはイタリア」と言うことはできません。

 テレビのロケやリポート、旅番組などでその場所を現地で実際に紹介するときなどによく使われます。
 芝居がかっていて、親しみを感じるような表現です。

 

例文

  (1) 私たちは今どこにいるかというと… イタリアローマにやってきました!
  (2) ただいま北海道小樽から中継をお届けしています。
  (3) 今私は、アメリカニューヨークに来ています。
  (4) 時寛永十六年
  (5) 母方の祖先を7代さかのぼり、アフリカガンビア、ジュフレ村の少年クンタ・キンテに自分の根源を発見する。

 

 この赤線の「は」がまさに場所を表す用法。アフリカは上位語で、ガンビアはそのアフリカ大陸にある国です。
 ここでは「の」に言い換えても全く問題ありません。

 「は」の用法についての質問及び写真まで提供して頂き本当にありがとうございました。
 以上です。

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Posted by そうじ