【第55回】「だけで」と「でだけ」の違い

日本語コラム

 学生から質問を受けましたので、ここでもまとめます。
 今回は「だけで」と「でだけ」の違い。
 似ているようで意味が全く違いますので注意が必要です。

だけで

 「だけで」はそれがあれば十分で、それ以外のものが必要ないことを表します。
 「だけで」一般用于“只需要这种手段、地点、人物就可以把事情办好,无须其他办法”。

  (1) この薬だけで治ります。
  (2) その仕事は二人だけでできます。
      这件工作只需两个人就行了(不需要更多的人)。
  (3) この服は100円だけで買えます。

 

でだけ

 「でだけ」はそれ以外のものでは駄目で、まさにそれだけしかできないことを表します。
 「でだけ」表示“只有靠这种方法才能办好事情,其他办法都不行”的意思。

  (5) この薬でだけ治ります。
  (6) その仕事は二人でだけできます。
      这件工作只有两个人干才行(人多了少了都不行)。
  (7) この服はネットでだけ買えます。
 
 

まとめ

 「で」は地点、手段、範囲、理由などを表す格助詞。
 「だけ」はその前に接続された言葉の範囲を限定する副助詞。
 この2つの位置関係によって限定される意味の範囲が異なるため、このような違いが生まれます。

 例文でもありますが、薬を処方される場面で「この薬だけで」「この薬でだけ」の違いが正しく分からなければ用法用量の関係で大変なことになるかもしれません。

 たった3文字の違いですが、意味は全く違いますので気を付けてください。

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Posted by そうじ