【第46回】私の数学は上手です!

日本語コラム

 学生の細かな間違いを分かるからと言って訂正しないで放っておくと、その言い方が自分の中にもだんだん馴染んできて、何が間違いで何が正しいのか分からなくなってくるなんてことは少なくありません。
 私の中のその最たるものは「私の数学は上手です。」です。

 まずこの場合上手ではなく得意を使うことは「【第45回】「得意」と「上手」の違い」で述べているので見てみてください。

 ここで触れたいのはその文型です。

 

「私の数学は上手です」は間違った言い方

 中国語では「我的数学不好」というような言い方があるため、このまま直訳した結果このような日本語となっています。
 これは数学のみならず、全ての科目に共通して言えることです。

 はっきり言って間違いです。もう使わないでください。
 絶対にこんな言い方はしません。私も中国に行くまで一度も聞いたことがない日本語でした。

  (1)✕私の数学は上手です。
  (2)✕私の歴史は得意です。

 助詞「の」は修飾と所有の2つの意味を持ちます。
 「我的数学不好」の「的」は修飾としての意味になりますが、「私の数学」の「の」は所有を表しているような気もして変。

  

正しい言い方

  (3) 私数学得意です。
  (4) 私歴史得意です。

 普通の日本人はこう言います。いわゆるはが構文というやつです。
 特に自己紹介なんかで使う頻度が高いですから、これを読んでくれた方はもう間違えないでくださいね!

 

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Posted by そうじ