【第45回】「得意」と「上手」の違い

日本語コラム

 よく学生が間違える表現に得意上手があります。
 自分に対して「上手」と言うとなんか変な感じですから、ぜひ正しく使えるようになってください。

 

得意(とくい)

 得意とは何らかの技能が優れていて自信があることです。
 バスケやギター、日本語や料理などの身体的動作を伴うものでも良いですし、数学や歴史などの科目、聞くや見るなどの静的なものでも良いです。
 様々な技能に対して言うことができます。

  (1) 喋るより聞く方が得意なんです。
  (2) あんまりゲームは得意なほうじゃない。
  (3) 得意料理はカップ麺。

 他人に対して使うこともできますし、自分に対して使うこともできます。

  (4) 彼は謎のあだ名をつけることが得意です。
  (5) 私の家系は召喚術が得意
  (6) 英語よりフランス語の方が得意だった。

 得意の対義語は「苦手」。
 使い方は得意と同じですから分かりやすいですね。

 

上手(じょうず)

 上手とはある物事をする技術がすぐれていることです。
 サッカー、掃除、日本語、話す、聞くなど幅広く使えます。その技術の高さを評価して褒めるニュアンスがあります。

  (7) 車の運転が上手な男性はかっこよく見えちゃう。
  (8) イラストが上手でうらやましい。
  (9) 片付け上手な人は尊敬できる。

 上手は他人に対してのみ使うことができます。

  (10) やっぱり包丁使うの上手だね!
  (11) 世渡りが上手すぎる友達。
  (12)✕私は昔から運転が上手

 上手の対義語は「下手」です。
 下手は自分に対して使うこともできます。謙遜の意味が出てくるためです。

  (13) 私は相変わらず説明が下手
  (14) 自炊が下手すぎて情けない。

 

「得意」と「上手」の違い

 

 得意と苦手、下手は他人も自分にも使えます。でも上手は他人だけです。
 得意は自信があり、上手は褒める感じがあります。

 

不明点

 科目に対して「上手」を使うとなんだか変な感じがします。
 色々考えてみたんですが、多分身体的動作がないものは上手を使うとダメなのかな?
 あるいは単なる例外的なものなのかもしれません。

  (15)✕彼は数学が上手です。
  (16) 彼は数学が得意です。

 ですから科目の時は「得意」か「苦手」を使ってください!

 

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Posted by そうじ