【第36回】「匂い」と「臭い」と「香り」

日本語コラム

(人´∀`) 最近温かくなってきたね~
(*´・д・) そうですね!
(人´∀`) 春の匂いがするね
(´・ω・`) …春の「香り」じゃないですか?
 
(*゚Д゚) えっ…?

 嗅覚に関連する表現は大きく「匂い」「臭い」「香り」の3種類あります。
 おまけに「ニオイ」もですね。

 学生とこんな会話してから調べてみました。
 それぞれちょっとずつ違いますから私と一緒に覚えましょう!

匂い(におい)

 匂い(におい)は名詞です。元々は動詞「匂う(におう)」で、連用形の名詞化したものです。

 この言葉自体には良い意味も悪い意味もなく、最も一般的な表現。
 しかし不快なものには使わず、良いものに対して使う
 嗅覚だけでなく、雰囲気にも使える。

 ・花の匂い
 ・カレーの匂い
 ・春の匂い
 

臭い(におい)

 臭い(におい)は名詞です。元々は動詞「臭う(におう)」で、連用形の名詞化したものです。
 表記は同じですが、臭い(くさい)と読めば形容詞になります。

 「臭い」はゴミ、トイレなどの悪臭・異臭一般的に不快だと思うものに対して使う
 良くない雰囲気にも使えます。

 ・化学物質の臭い
 ・トイレの臭い
 ・犯罪の臭い

 カタカナで「ニオイ」と書く場合もありますが、これは「臭い」と同じで不快なものに対してよく使われます。

 ・トイレのニオイ
 ・汗のニオイ
 ・足のニオイ

 

香り(かおり)

 香り(かおり)は名詞です。元々は動詞「香る(かおる)」で、連用形の名詞化したものです。
 匂いと同じく良いものに対してだけ使う。
 ただし、「匂い」よりも高級感、上品な美しさ、またはそのような雰囲気を付属して表します。

 ・香水の香り
 ・ハーブの香り
 ・春の香り

 「シャンプーの匂い」と「シャンプーの香り」
 どちらも良い匂いであることは間違いありませんが、「シャンプーの香り」はそれに加えて上品な感じがあります。
 匂いよりも香りのほうがその良さを強調できます。

 

言い方は主観的な判断で変わる!

 「匂い」「臭い」「香り」のどれを使うかは、話者がどう思っているかで変わります。

 例えば犬のにおいを良いと思っていれば「犬の匂い」、
 悪いと思っていれば「犬の臭い/犬のニオイ」になります。

 ①餃子を食べた後は口の中のニンニクの臭いが気になる。
 ②ニンニクは切ったりして空気に触れると、美味しそうな匂いを出します。

 ①は食事後の口臭を気にしています。ですから臭い/ニオイを使うことが多いです。
 ②は料理の話題です。美味しそうという言葉に呼応して、良い意味の「匂い」を使います。

 

練習問題

 (    )の中に、「匂い」「臭い」「香り」のうち最も適切な言葉を入れなさい。

 ①靴下を脱いだ時の足の(    )が気になっている。
 ②ワインは飲む前にまず(    )から楽しもう。
 ③クッキーが焼ける美味しそうな(    )。
 ④部屋中にガスの(    )が充満している。
 ⑤彼女の部屋はふんわり良い(    )がしている。
 ⑥キッチンから焦げ臭い(    )がする。

 

まとめ

良いものには「匂い」。
良いもの+高級感があるものには「香り」。
悪いものには「臭い/ニオイ」。

 意外と簡単でしたね!

 答え
 ①臭い/ニオイ
 ②香り
 ③匂い(香り)
 ④臭い/ニオイ
 ⑤香り
 ⑥臭い/ニオイ

 

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Posted by そうじ