【第26回】「あの時」と「その時」

日本語コラム

 那时という中国語は、日本語では「あの時」「その時」と2つの言い方に分かれます。
 よく学生が間違えるのですが、この2つは使える場面が厳密に異なります。
 日本語を勉強している方々は注意してくださいね。

あの日、あの時、あの頃

 これらは通常過去の事象に対して使われます。
 未来の事象には使うことができません。

 (1)あの日は人生最悪の日だった。
 (2)あの頃の私はまだ若かった。
 (3)あの時はそうしたけど、今思えばあれは間違いだったと思う。

 

その日、その時、その頃

 これらは過去でも未来でも使うことができます。
 したがって過去の事象であれば、「あの」と「その」は相互に入れ替えられます。

 (4)その日は人生最悪の日だった。
 (5)その頃の私はまだ若かった。
 (6)その時はそうしたけど、今思えばあれは間違いだったと思う。

 未来の話をする時は必ず「その」を使います。

 (7)明後日ですか。その日は用事があるので無理です。
 (8)その時になったらまた連絡してよ。

 

回想する時は「あの」を使う

 過去のことには「その」も「あの」も使えますが、過去を懐かしんだり、思い出したりする時は「あの」がよく用いられます
 また、非常に遠い過去を表現するときは「あの」の方が適切です。

 〇(9)もう一度あの時に戻りたいなぁ…
 △(9)もう一度その時に戻りたいなぁ…

 (10)あの日からずっとお前を恨んできたんだ。
 (11)あの頃の夏は今よりもっと涼しかった。

 

日本語コラム

Posted by そうじ