【第23回】「時」と「頃」

 ここ「時」と「頃」の違いについて説明します。
 お互いに時間や期間を表す言葉ですが、その範囲が少し異なります。

時(とき)

 「」はその時間の範囲がかなり限定的です。
 まさしくその時間であることを表します。

 (1)眠い時は寝た方がいい。
 (2)授業の時は静かにしましょう。

 【接続】
 名詞+の+時
 い形容詞+時
 な形用詞+な+時
 動詞普通形+時

 

頃(ころ)

 「」は時間の範囲が比較的広いです。
 漠然とした曖昧な期間、大体そのあたりの時間を表します。

 (3)子供の頃は楽しかったなあ
 (4)桜が咲く頃にまた会いましょう

 【接続】
 名詞+の+頃(ころ)
 い形容詞+頃(ころ)
 な形容詞+な+頃(ころ)
 動詞普通形+頃(ころ)

 

比較

 (5)学生の頃
 (6)学生の時
 これらは同じ意味として扱います。

 (7)父が亡くなった、私は病院にいました。
 この「時」は父が亡くなった「瞬間」を指しています。

 (8)父が亡くなったは母はとても暗かった。
 この「頃」は「父が亡くなってからしばらくの間」を指しています。

 時間が正確に分からないときは「頃」を使うことが多いです。
 (9)あの頃の私はいつも無邪気だった。
 (10)8月頃になると海はどこも人でいっぱいだ。

 

備考

 「頃」が接尾辞のような用法あるいは「名詞+頃」の形になるときは、読みは「ごろ」に変化します。
 (11)8月頃(ごろ)になると海はどこも人でいっぱいだ。
 (12)昭和30年代頃(ごろ)の人々の生活
 (13)金曜日頃(ごろ)にしましょう。

 「この頃」は2つの読み方があり、それぞれ意味が異なります。

 このころ…当時、その時
 (14)私はバブル経済が終わったこの頃(ころ)に生まれた。
 (15)鉄砲は1500年代半ば、この頃(ころ)に日本に伝来した。

 このごろ…最近
 (16)この頃(ごろ)ずっとお腹の調子が悪い。
 (17)寒さが厳しくなってきた今日この頃(ごろ)。

 
 

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