【第10課】自分の利益ばかり考えると…
記念すべき10回目の日本経済の授業です。
前回はかなり難しい内容となってしまいましたんで、今回は興味を引けるような内容を選びました。
結果としてはかなり盛り上がりました。
特に「共有地の悲劇」「コブラ効果」です。
これには人々の心理が影響してくるので、より身近な出来事に感じられるかと思います。
今回の授業の流れは説明するのがかなり難しいです。
とりあえず箇条書きでメモしておきます。
➀ゴキブリの話
自分の部屋にゴキブリがいるのと、教室にいるのとではどっちが気持ち悪い?
⇒なぜ自分の部屋にいるゴキブリのほうが気持ち悪いのか、理由を考える。
➁車の良い所と悪い所を挙げさせる。
教室を半分に分けて、それぞれ良い所と悪い所を考えてもらいます。
黒板を2つに分けて、思いついたものをとにかく自由に書き出させます。
➂その中から経済にとって良い影響があるのを「外部経済」、そうでないのを「外部不経済」で区別する。
例えば「渋滞」や「公害」などは車の代表的な外部不経済。
➃共有地の悲劇
パワポを使って順序良く説明します。
「自分の利益ばかり考えるとみんなが損する。」
➄じゃあどうする?
共有地の悲劇を回避するため、じゃあどうすればいいのかと問いかける。
ルールを作ることが重要。
➅教室の掃除当番
教室には掃除当番がありますので、それを例にとる。
掃除当番がなければ教室を掃除する人はいなくなるため、共有地の悲劇になりやすい。
➆ゴキブリの話Ⅱ
最初に戻ります。
自分の部屋にゴキブリがいる方が嫌な理由はまさにそこが「私有地」だから。
教室にいるゴキブリも気持ち悪いと思いますが、嫌なら別の教室にいけばいいし、離れればいい。
つまり共有地である教室では外部不経済に対して無関心になりやすいことを表しています。
このように身近な例で説明すると分かりやすいと思います。
➇コブラ効果
思いつきでコブラ効果も教えました。
共有地の悲劇や外部不経済とは直接的関係はありませんが、「自分の利益ばかり考えるとみんなが損する。」という状況に一致したためです。
➈まとめ
外部不経済には課税を、外部経済には補助金の支給を。
近年の大気汚染や水質汚染などについても考えてみる。
説明できないくらい複雑な流れでした。
複雑であればあるほど授業の再現性が低くなるのであんまり良くないですよね。
もっと単純化できればいいなあと思うんですが、興味を集められれば合格点と言えますね!
以上、10回目の日本経済でした。
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