【第2課】ホテリングの立地競争モデル

 2回目日本経済の授業のテーマは人口問題。日本の人口問題について話していきます。

 授業の最初にyoutubeから最近のニュースを一つ紹介します。今回は「日本の人口減少、人口の首都圏集中、一票の格差が2倍を超える」です。ちょうど1年前のニュースなんですが、今回は人口を取り上げるのでこのニュースを選びました。

 なぜ人口は首都圏に集まるのか。中国に例えて理由を聞いてみたりします。
 一票の格差は説明が難しかったんですが、人口が多いと一票の価値が低くなると言えばなんとなく理解してくれた感じでした。そもそも学生には投票の経験が全く無いので、この辺りはスルーしてもいいかもしれません。

 ニュース紹介が終わり、まず導入で世界や中国、日本などの人口はいくらか聞きます。ここではついでに人口が多い国トップ10なんか聞いてもいいかもしれません。
 視覚的に理解するためにプロジェクターで人口ピラミッド(populationpyramid.net)なんか見せるとよりよかったです。

 ここでは平均寿命、合計特殊出生率、第1次・第2次ベビーブーム、高齢化率などに触れました。

 休憩をはさみましたので話題を少し変えます。”人口が一つのところに集まる”から派生して、この今いる大学近辺のことを考えさせます。大学の周りはどんな店が多い?と聞いてみると飲食店が多いと答えます。さらに飲食店が多い理由は?と聞けば、学生がたくさんいるからと。

 ここからはちょっとしたゲーム。
 「将来自分のお店を作りたい人」と挙手してもらって、その人たちに参加してもらいます。
 簡易的な架空の駅周辺の地図を黒板に書いて、まず私が仮の喫茶店を地図上の任意の場所に☆を書いて出店しました。この後参加者に「私のお店はここにありますが、あなたはどこに出店しますか?」と聞きます。私の近くに☆を書く人もいれば、真逆に書く人もいました。

 次、夏海に行きましたか? 海では何食べたい? という具合の切り口で、ホテリングの立地競争ゲーム「浜辺のアイスクリーム屋」に話を持っていきます。

 

 流れとしては

 ➀海岸沿い1000mで、あなた一人だけが出店するならどこを選ぶか。 → 中央500m地点
 ➁AとBの2人が出店するなら、それぞれどこに出店するか。 → Aは250m地点、Bは750m地点(社会的最適解)
 ➂私をA、学生たちBとして、まず私が300m地点に出店する。Bはどこに出店する? → 700m地点
 ➃しかし↑では売り上げが均等なので、Bは不満。Bはどこに場所を変えるべきか。 → 301m地点
 ➄↑の影響でAの売り上げが激減。Aは場所を変えます。どこに変えるべきか。 → 302m地点
 ➅↑の影響でBの売り上げが激減。Bは場所を変えます。どこに変えるべきか。 → 303m地点
 …

 最後はこれを繰り返していき、AもBも500m地点に出店すること(ナッシュ均衡)になります。

 ここから喫茶店の話に戻って、参加者の☆の位置を確認。この立地競争モデルによると、同じ種類のお店は近くに出店するほうがお互いにとって良いという結論が得られます。このような現象は観光地のホテルやお土産屋、飲食店、各局の面白いテレビ番組なんかにも共通することを教えます。

 最後人口が集中する話に戻って「なぜ人口は集中するのか」と聞いてみると…
 始めは便利だからという意見が大半だったのに対して、最後は人がいるからという意見に変わってました。ここで授業は終わりです。

 ※本来ホテリングの立地競争モデルで人口が集中する理由は説明できません。

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“【第2課】ホテリングの立地競争モデル” への2件の返信

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