【第7回】「お疲れ様」と「ご苦労様」

 昨日3年生のある人が授業の終わりに先生へ「お疲れ様でした」と言ってしまい、その場で強く注意を受ける事件があったそうです。学生から教師へ言うと大変失礼なこの言葉。お互いの立場によって使える時と使えない時があります。

 このような話の時にはよく「お疲れ様」と「ご苦労様」の違いが取り上げられます。日本人と仕事するのであれば、この違いはちゃんと抑えておさなければいけません。ここに各々の使い方をまとめておきます。

お疲れ様

 古くは目下から目上へ使ってはいけないとされていましたが、現代社会では目上から目下へはもちろん、目下から目上へも使える言葉になっています。仕事が終わって帰る時に「お疲れ様でした」というのはごく自然な表現です。

 ただし、身内にしか使わず、外部の人、例えば取引先や顧客には使いません。

 

ご苦労様

 目上から目下へ使う言葉です。そもそも日本の社会において目上の人に対して労ったり、評価したりする行為は失礼とされています。この言葉には「疲れたでしょう。頑張りましたね。」といった意味が含まれますので、目下から目上では使うべきではありません。

 部下の仕事を頑張っている様子に対して上司が「ご苦労様」と言うのは問題ありませんが、上司の頑張りに対して部下が「ご苦労様」と言うのは失礼です。ではどう言うべきかというと、通常何も言われない場合が多いと思います。どうしても何か言いたいというのであれば、上司に缶コーヒーを差し入れして「お疲れ様です」くらいにしてください。

 

ありがとうございます

 授業における終わりの挨拶には「ありがとうございました」というのが一般的です。
 そもそも教師と学生は同じ立場ではありません。教師は仕事ですが、学生は仕事ではありません。したがって学生から「お疲れ様」「ご苦労様」というのは大変失礼な発言になります。逆に先生から言うのは問題ありません。

 

備考

 「ご苦労様」「ありがとうございます」には相手に対する感謝の気持ちがあります。たとえば自宅まで荷物を運んでくれた配達員の方に対して「ありがとうございました」「ご苦労様です」と言ったりします。この時は上下関係ではなく、単なる感謝です。

“【第7回】「お疲れ様」と「ご苦労様」” への2件の返信

  1. ゆか

    私も学生から「お疲れさま」と言われたことがあります。怒りませんでしたが、固まってしまいました…。学生にに聞いたら、中国では教師に対して「辛苦了」と言うそうですから、転用でしょうか。

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  2. そうじ 投稿作成者

    >ゆかさん
    そうですよね。「老师辛苦了」なんて言葉は結構聞いたことがあります。中国では失礼ではないからこそつい日本語としても使ってしまうのかもしれませんね。

    返信

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