【第8課】~てみてください

 1年ぶりの「~てみる」の授業をしました。一年前の日記を見たら、「~てみたほうがいい」を使って私に何かアドバイスをするという授業をしてたんですが、この教案だと「~たほうがいい」も勉強してなくちゃいけない制約があって、現状まだ私の授業でこの文法を取り扱っていません。というわけで「~てみる」に関する新しい教案、もう1回考えてみました。

 接続するて形をさらっと復習したのち、「~てみる」は「試す」という意味があることを教えます。文によっては挑戦や確認するという意味になることもありますね。まずこの点を明確に伝えましょう。

 ~てみてください (弱めのアドバイス)
 ~みたほうがいい (強めのアドバイス)
 ~てみよう (意向系)
 ~てみたらどう? (より会話っぽい弱めのアドバイス)

 このように派生した表現もありますね。

 【練習1】
 「私の名前を書いてみてください」
 私の名前を黒板に書いてもらいます。正しく書けるかどうかは別として、「書いてみてください」と言った点に注目してもらいます。
 私はみんなが書けるかどうか分からないので、それを知りたい。試したい。だから「~てみて」と使いました。

 【練習2】
 「納豆を食べてみてください」
 実際に納豆なんか用意できたら完璧ですね。中国人はほぼ食べませんが、その異質な見た目と特徴はよく知られた存在です。食べたことのない人は納豆が美味しいかどうか分からない。だから食べてみる。私は食べたことがあって納豆の全てを知っていますから「食べてみる」と言うことが原則できません。

 

 そして今回のメインディッシュ。

 まず、1人一枚ずつ紙を準備してもらいます。この紙に「今私が心配していること。不安なこと。」と題していくつか悩みを書いてもらいます。だいたい3分程度時間を与えて、複数あれば複数自由に書いてもらいましょう。全員書き終わったら回収します。この際、教師自身も心配してることを書いて回収した紙に混ぜるといいかも。

 【ルールの説明】
 不安なこと。例えば「最近目が悪くなってきた」なら、これに対して「~てみてください」を用いてアドバイスをします。具体的には「眼鏡をかけてみてください。」「ゲームをやめてみてください。」等々…このルール説明はいくつかの例を挙げて、複数回練習します。

 そしたら回収した紙をシャッフルして再びみんなに配ります。他の人の悩みを読んでもらって、それに対するアドバイスを考えてもらいましょう!

 色んな不安がありました。

 最近太り始めたこと → ご飯を食べないでみてください
 いい成績が取れないこと → 自分を信じてみてください
 未来の私はどんな人か分からない → 自然に任せてみてください
 用事があって昼ご飯を食べられない → 午後は食べに出かけてみてください
 風邪を引きました → 薬を飲んでみてください
 …

 素晴らしいアドバイスがどんどん飛び交いました。みんなの不安を共有できましたので、普段より一体感が増した感じがする教案でした。

 ちなみに私が書いた不安なことですが、
 ①夏休み、日本へ帰る時、乗る飛行機が落ちるのが怖い。
 ②私は結婚できますか? いつ? 誰と? 分からない。心配です。

 これに対して一人の学生がアドバイスしてくれました。
 ①墜落の可能性は小さい。このことを考えないでみてください。
 ②結婚は縁を待ってみてください。
 かなり的確なアドバイスですね~

 最後ちょっと時間が余ったので、「死にたい」と「死んでみたい」の意味の違いに触れました。前者の目的は死ぬことであるのに対して、後者の目的は死ぬことではないようなニュアンスがあります。死ぬとは一体どういうものなのかとか、死んだ後どうなるのか、苦しいのか寂しいのか悲しいのか。そういうものを知りたいという好奇心があります。この点が最も異なります。

 以上、「~てみる」の授業でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。