【第15課】授受動詞①(あげる/くれる/もらう)

 今日は2年生の授業で授受動詞を勉強しました。授受動詞自体は大体1年生の後半に学んでいますから、2年生にとってはその復習になります。初回の導入は中国人の先生方に”完全に”任せました。かなり難しいとされる部分ですから、初めは母語で学んだ方がきっと良いと思ったからです。導入してもらった後は私の授業で実践練習! 今日も楽しい授業になりましたね。

 あげる/くれる/もらうは複雑な構造で出来ていて、立場によって謙譲語、尊敬語を使い分ける必要があること、くれる/もらうの気持ちの違い、あげる/やるの区別、内/外の関係等々、1コマでは到底話しきれないくらいのボリュームがあります。ですから記事のタイトルは①としました。初めから詰め込み過ぎずに徐々にやって行くつもりです。

 授業前にあらかじめお菓子類を用意しておくことをお勧め! 授受動詞は物の移動がメインですから、その物自体に本当の価値があると学生の食い付きも違ってきます。あげたお菓子は回収せずにあげること。お手伝いで教壇まで来てくれた学生へのお礼にもなりますからね。

 まず、下の内容を黒板に書いておいて、「先生」→「学生A」にチョコを渡す動作をみんなに見せます。
 [   ]は[   ]に[ 物 ]をあげる。
 [   ]は[   ]に[ 物 ]をくれる。
 [   ]は[   ]に[ 物 ]をもらう。

 あげる、くれる、もらうの特徴を各自思い出してもらい、空欄を埋めていきます。ここで言いたいことは、この3つの文型は全て同じ動作を違う3つの視点で説明しているということ。この場合あげるは第三者視点、くれるは自分視点(学生A視点)、もらうは第三者視点です。

 くれるは自分視点ですから、正解は
 [先生]は[私]に[チョコ]をくれる。
 となります。この時
 [先生]は[学生A]に[チョコ]をくれる。
 と言いたくなりますが、これはダメだと確認。

 その後も人を変えて2~3回確認。学生A→学生B、学生C→先生などのパターンも試して、それぞれあげる/くれる/もらうの文を言ってもらいます。大体思い出してもらったかなーというタイミングで本題に。
 「誕生日に何をもらいましたか?(誰か→自分)」
 「誕生日に何をあげましたか?(自分→誰か)」
 この2つの質問を考えてもらってみんな一人ひとりに答えてもらいます。

 このテーマはすごく良いテーマだなあと思います。授受動詞の練習にもなりますし、誕生日はいつ? そのプレゼントはいくら? 誰からもらったの? 彼氏から? とか言う別の内容にまで派生できるからです。話し終わった人も興味津々で聞いてくれますから、案外だらけず最後まで繋げました。

 もらった事があるものの中にブレスレット、指輪がありました。その話題ついでに装飾品の名前、ペンダント、ミサンガ、イヤリング、ネックレスも紹介。

 そして、くれる/もらうの違いについて簡単に説明します。
 ①彼氏は私に指輪をくれた。
 ②私は彼氏に指輪をもらった。
 この例文を黒板に書くと特に女の子は良い反応をしてくれますね。まさしく結婚の時のシチュエーション。この文の意味は完全に同じです。しかし気持ちが違うことがポイント。

 ①「指輪をくれた」はとっても嬉しい感じがする。結婚したい!という気持ちが強い。
 ②「指輪をもらった」は嬉しい感じがあんまりない。もしかしたら結婚したくないかもしれない。

 なぜこのような違いが出るのか。
 ①「くれた」は指輪を要求していないニュアンスが含まれます。突然のサプライズ感が出るため嬉しいのでしょう。一方②「もらった」は指輪が欲しいと彼氏に言ったことがあるかもしれません。だから彼氏は指輪を送ったという当然の成り行きです。

 最後に「とっても嬉しい時はくれるを使ってね!」と締める。いっちょあがり。

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