私の授業運営 part1

 教案ではないんですが、教師として学生をまとめ上げるに当たって私なりによくやることを書こうと思います。もしかしたら他の日本語教師の方々にもきっと役に立つのではないかと思っています。

 ① 私の目を見て!

 「コレを読んでください。誰か読みたい人、自信があるよって人はいますかー?」なんていう類の言葉はよく使いませんか? こんな時、すぐ答えてくれるクラスだったら問題ないんですが、読みたいけど挙手できない人もいれば、本当に自信が無くてみんなダンマリすることも、あるいはクラス全体の元気がなかったりして反応自体がないこともありますよね。こんな時、シーンとした中でいたずらに待って空気を悪くしてもしょうがないので、ある程度いいタイミングで私はこう言うようにしています。

 「はい、みんな! 私の目を見て!」

 目的は、全員の目と目を合わせて自信がありそうな人を探すためです。自信があるよっていう人の目はキラキラしてるので、そういう状態だったら理由は十分。その人に読んでもらいましょう! これが中々効果抜群なんですよね。悪い空気を一瞬でまいて、しかも笑顔も生まれますから。何回もやると学生も学習してきて、本当に自信がない人はその表情や仕草に現れてきます。そんな人にはあえて覗き込んでドキッとさせたりするとまた盛り上がります!
 コツは、あんまりやりすぎない事。ここぞ!という時にだけやったほうがいいと思います。私も正直2週間に1回やるかどうか頻度です。ぜひお試しください!

 ② 漢字が分からないフリをする

 授業中一切板書をしないなんてことはほぼありません。漢字を書く機会も多いでしょう。そんなときに使える、学生を惹きつける小技のようなものです。
 私は日本語教師でありながらも漢字をしょっちゅう忘れがちで、以前まではいつも電子辞書を授業に持ち込んでました。当初は分からなくなったらすぐ調べていたんですが、ある時たまたま電子辞書を忘れたときに「宮崎ハヤオのハヤオってどう書くんだっけ?」と学生に聞いたのです。そしたら学生は「左は馬、右上はム・・・」という具合に口頭で教えてくれました。この時パッと閃きました。

 こんな些細なことでも質問することによってそこに会話が生まれるし、漢字が思い出せないという状況は、漢字しか使わない中国人のプライドを上手に揺さぶることができます。毎回反応は上々です。それ以来、本当に分からない漢字は当然ながら、効果的なタイミングでわざと分からないフリをしたりするようになりました。先に学生に聞くため、電子辞書は学生も分からないときのための最終兵器となりました。

 漢字が分からないというのは日本語教師としてあるまじき事かと思いますが、私はすでにそういう気負いは捨てました。インフォメーションギャップの問題で、時に何も知らないフリをするほうが授業をスムーズに進めやすくなります。

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