2019年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題12解説

問1 公用語

 1 カナダ 英語、フランス語
 2 タイ タイ語
 3 ドイツ ドイツ語
 4 ブラジル ポルトガル語

 したがって答えは1です。

 

問2 スティグマ

 スティグマ (stigma)とは、レッテル貼り。具体的には社会的に差別されることになる要因のこと。もともとは負の烙印や汚名を意味する語。外見が異なる、言語が異なるなどの要因がスティグマになりえる。

 選択肢3の「否定的な評価を与えられた自らのアイデンティティ」は社会的に差別される要因となります。
 したがって答えは3です。

 なお、選択肢4はステレオタイプ (stereotype)です。
 ステレオタイプとは、多くの人に浸透している、特定の集団に対する先入観や思い込み、固定観念のこと。「眼鏡をかけてる人は勉強できる」や血液型占いなどがこれにあたる。ここに否定的な評価や感情が加わることで「◯◯人は✕✕だ」のような偏見になり、行為が伴うことで差別が生じる。

 

問3 少数派の言語権

 1 少数派言語を守るために、多数派言語の使用を制限するのは間違っていると思います。
 2 少数派言語でも標準語と標準表記は確定せずとも既に決まっています。
 3 正しいです。
 4 平等を重視するのであれば、多言語に対応すべきだと思います。

 したがって答えは3です。

 

問4 「外来語の表記」

 選択肢1

複合した語であることを示すための,つなぎの符号の用い方については,それぞれの分野の慣用に従うものとし,ここでは取決めを行わない。
〔例〕 ケースバイケース ケース・バイ・ケース ケース―バイ―ケース

 「・」や「―」を用いてもいいし、無くてもいいです。

 選択肢2

外来語や外国の地名・人名は,語形やその書き表し方の慣用が一つに定まらず、ゆれのあるものが多い。この用例集においても,ここに示した語形やその書き表し方は,一例であって,これ以外の書き方を否定するものではない。なお,本文の留意事項その2に両様の書き方が例示してある語のうち主なものについては,バイオリン/ヴァイオリンのような形で併せ掲げた。

 原音に近い表記を用いるのではなく、バイオリンもヴァイオリンも正しく、またそれ以外の書き方についても否定していません。

 選択肢3

 「ハンカチ」と「ハンケチ」,「グローブ」と「グラブ」のように,語形にゆれのあるものについて,その語形をどちらかに決めようとはしていない。

 使用頻度に関係なく、ハンカチもハンケチも正しいです。

 選択肢4

「ギリシャ」「ペルシャ」について「ギリシア」「ペルシア」と書く慣用もある。

 正しいです。

 したがって答えは4です。

 参考:外来語の表記:文部科学省

 

問5 やさしい日本語

 1 「1文を短くして文の構造を簡単にします。文は分かち書きにしてことばのまとまりを認識しやすくしてください」
 2 「1文を短くして文の構造を簡単にします。」に反します。
 3 「難しいことばを避け、簡単な語を使ってください」
 4 「 あいまいな表現は避けてください」

 したがって答えは2です。

 参考:「やさしい日本語」の作成ルール





2019年度, 日本語教育能力検定試験 解説