2019年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題8解説

問1 高コンテクスト・コミュニケーション

 日本語のコミュニケーション・スタイルは高コンテクスト・コミュニケーションです。
 高コンテクスト・コミュニケーションとは、実際に言葉として発された内容よりも、言葉にされていないのに相手が理解できる内容のほうが多い話し方のこと。言葉を発した場所や話し手と聞き手の関係、周囲の状況、それまでの言動などの要素の影響を受けて、言葉の意味内容が変わる。

 選択肢3の「相手が察してくれることを期待して」という部分が高コンテクストにあたります。
 したがって答えは3です。

 

問2 バーバル・コミュニケーション

 非言語コミュニケーション/ノンバーバル・コミュニケーション (nonverbal communication)とは、外見、身だしなみ、顔の表情、顔色、視線、身振り手振り、体の姿勢、相手との物理的な距離(対人距離)、呼吸などによって行われる、言語以外の手段によるコミュニケーションのこと。その研究分野から、身体動作学、近接空間学、パラ言語学(周辺言語学)の3つに分けられる。

身体動作学 身振り手振り(ジェスチャー)、表情、アイコンタクトなどの身体動作に着目した研究のこと。
近接空間学 相手との距離の取り方に着目した研究のこと。
パラ言語学
(周辺言語)
言葉に付属して相手に伝えられるイントネーション、リズム、ポーズ、声質(声の大きさ、高さ、速さ、声色)、フィラーなどの研究のこと。

 1 バーバル・コミュニケーション
 2 ノンバーバル・コミュニケーション(パラ言語学)
 3 ノンバーバル・コミュニケーション(身体動作学)
 4 ノンバーバル・コミュニケーション(近接空間学)

 したがって答えは1です。

 

問3 エポケー

 エポケー (epoche)とは、異文化で問題が発生したときに、それを深刻に捉えることなく判断を一旦保留しておくこと
 したがって答えは2です。

 

問4 アサーティブ・コミュニケーション

 アサーティブ・コミュニケーション (assertive communication)とは、お互いの意見を尊重し合うコミュニケーションのこと。

 選択肢1の「相手に共感を示す」という部分がアサーティブ・コミュニケーションにあたります。
 したがって答えは1です。

 

問5 カルチャー・アシミレーター

 カルチャー・アシミレーター/異文化同化訓練とは、文化の違いを感じさせるエピソードに対する複数の解釈を通じて、人々の解釈の違いを学んでいく形式の異文化教育のこと。

 なお、選択肢3はシミュレーション・ゲームのバファバファです。

 したがって答えは4です。





2019年度, 日本語教育能力検定試験 解説