2019年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題4解説

問1 社会的リソース

 自律学習において学習者が利用するリソースは、人的リソース、物的リソース、社会的リソースに分けられます。

人的リソース 教師、友人、クラスメイト、地域住民…
物的リソース Webサイト、動画、教科書、辞書、新聞、美術館、博物館、デパート…
社会的リソース SNS、地域社会、コミュニティ、アルバイト、職場、サークル活動、ボランティア活動…

 1 人的リソース
 2 社会的リソース
 3 物的リソース
 4 物的リソース

 したがって答えは2です。

 

問2 ティーチャー・トーク

 1 ティーチャートーク (Teacher Talk)
 教師が学習者に対してする話し方のことで、学習者のレベルによってその話し方は変わる。

 2 ラポート・トーク (rapport talk)
 自分の主観や感想を交えて相手の情緒に働きかけることで共感を得ようとする話し方のこと。

 3 ケアテイカー・スピーチ (caretaker speach)
 大人が乳幼児に対して話しかける時に用いる独特な口調や言葉遣いのこと。ベビートークと同様の意味で用いられる。独特の抑揚をつけて話され、ジェスチャーなどを頻繁に伴う傾向がある。また、大人に対する発話の半分程度のスピードではっきりと発音し、同じ語や句を繰り返すなどの特徴がある。
 (23年度以降初めて出題された用語です。)

 4 インナー・スピーチ/内言語 (inner speech)
 思考活動において心の中で用いられる、実際に音声となって発されない言語のこと。
 (23年度以降初めて出題された用語です。)

 したがって答えは1です。

 

問3 指示質問

 指示質問/レファレンシャル・クエスチョン (referential question)とは、質問者が答えを知らない状態で尋ねる質問形式のこと。

 ちなみに、提示質問/ディスプレイ・クエスチョン (display question)とは、質問者が答えを知りながら尋ねる質問形式のことです。

 したがって答えは2です。

 参考:学習と指導法について - 指示質問/レファレンシャル・クエスチョン (referential question)

 

問4 板書の留意点

 1 時間がかかるので、必要なことだけ板書すべきです。
 2 出てきた単語を記すだけでなく、それ以外に必要な文法などの内容があれば板書するべきだと思います。
 3 書く内容は教案を作る段階である程度想定しておきつつ、学習者の反応で臨機応変に変更していくべきです。
 4 正しいです。

 したがって答えは4です。

 

問5 絵教材

 1 正しいです。絵カードやフラッシュカードなどは提示順に注意し、テンポよく見せます。
 2 あらかじめ全て貼っておくのではなく、適切なタイミングで見せるべきです。
 3 分かりずらいものより分かりやすいものを使った方がいいです。
 4 絵で単語を導入する場合、その物事だけが書かれたものを使うべきです。周囲の物も細かく書かれていると、かえって分かりやすさが失われることもあります。

 したがって答えは1です。

 





2019年度, 日本語教育能力検定試験 解説