~を余儀なくさせる/~を余儀なくされる

~を余儀なくさせる


 主語は「原因」。過去に起きたことを述べるため、「~させた」の形で使われる。

~を余儀なくされる


 主語は「人」や「集団」。過去に起きたことを述べるため、「~された」の形で使われる。

区別

 違いを見極めるためには、まずは主語を探すことから始める。主語が「原因」なら「~を余儀なくさせる」になり、「人」なら「~を余儀なくされる」となる。
 注意すべきところは、「~を余儀なくされる」は稀に主語が省略されていることがある点。

“~を余儀なくさせる/~を余儀なくされる” への2件の返信

  1. 狛江のかものはし

    いつも参考にさせていただいております。
    でも、少し疑問を感じましたので、メールさせていただきました。
    「~を余儀なくされる」は受け身だけではなく、使役受け身もあります。
    それは行為が本人の行為か、誰か別の者の行為かによって使い分けられます。
    誰か別の者の行為を言う場合は「された」でいいですが、本人の行為の場合は「させられた」と
    いうべきです。
    よって、上の例でいうと、
    「道路拡張のため 住民は引っ越しを余儀なくされた。」の「引っ越し」は住民の行為ですので
    「住民は引っ越しを余儀なくさせられた」が正しいと思います。
    また、「された」の例としては
    「不況で労働者は賃金カットを余儀なくされた」
    この場合は、賃金カットをした主体は会社ですから受け身の「された」が正しくなると思いますが
    いかがでしょうか。
    また、勉強させていただきたいと思います。

    返信
  2. 狛江のかものはし

    すみません。勉強不足でした。
    「を余儀なくされる」は「せざるを得ない事態となる」という意味もあるので、本人の行為にも使えますね。
    たとえば
    「父の死で、進学断念を余儀なくされた」というと話者の「仕方ないが~した」という気持ちが
    現れますが、
    「進学断念を余儀なくさせられた」というと話者の被害者意識が強い表現ではないかと思います。
    というわけで、本人の行為でも「仕方なくした」という気持ちのときは「受け身」を使い
    その行為が無理やりさせられたという被害者意識を表現したい場合は「使役受け身」を使うのが
    いいのではと思いますが、いかがでしょうか。

    以上、不十分な説明ですが、考察してみました。

    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。