形態、音素、語構成、語彙まとめ

目次

 

形態

★★★ 形態素 (morpheme)

意味を担う最小の言語形式のこと。{ }で表される。例えば、逃げ水{nigemizu}は{nige}と{mizu}の2つの形態素からなり、そのいずれもそれ以上分解すると意味をなさなくなる。つまり{nige}も{mizu}も意味を担う最小の単位であるといえる。

★★★ 異形態 (allomorph)

同じ意味や機能を持ちながら、環境や条件によって異なる形を取る形態素のこと。例えば、「雨」は雨風なら/ame/、雨雲なら/ama/となる。いずれも同じ意味を持っているが、環境や条件によって現れ方が異なるため、/ame/も/ama/も形態素{ame}の異形態といえる。

★★☆ 自由形態素/内容形態素/独立形態素 (free morpheme)

単独で語になることができる形態素のこと。例えば、「雨風」は{ame}と{kaze}の2つの形態素からなる。そのいずれも「雨」と「風」というように単独で語になることができるため、「雨」も「風」もこれにあたる。

★★☆ 拘束形態素/束縛形態素 (bound morpheme)

単独で語にならず、他の形態素とともに現れる形態素のこと。主に接頭辞や接尾辞などのこと。例えば、「お電話」は{o}と{denwa}の2つの形態素からなる。{o}は接頭辞で単独で語となることができないため、これにあたる。

★☆☆ 自由形式/自立形式 (free form)

単独で用いることができる形態素のこと。例えば、「あめ」は単独で「雨」や「飴」を表すことができるためこれにあたる。

★☆☆ 拘束形式/付属形式 (bound form)

単独で用いることができない形態素のことで、特定のより大きな形式の一部としてしか現れない形式を指す。例えば、「あめ」は単独で「雨」や「飴」を表すことができるため自由形式だが、「雨脚」の「雨」は「あま」と読み、「雨雲」「雨傘」「雨曇り」などの特定の語に付属して単独で意味機能を果たさない。他にも「金髪」の「髪」なども挙げられる。言い換えると、ある語における一般的ではない読み方のほうを指す。これには接頭辞や接尾辞も含まれる。

 
 

音素

★★★ 音素 (phoneme)

ある言語において、同じ役割を果たす音の集合のこと。例えば、「桜」を[sakura]や[sakuɾa]、[sakula]、[θakura]、[θsakuɾa]などと発音しても日本語では一様に「桜」を表す。これは日本語では国際音声記号(IPA)で表記される[s]と[θ]は区別されずにいずれもサ行、また[ɾ][r][l]もラ行と認識されるためである。このようなとき、[s][θ]が音素/s/、[ɾ][r][l]が音素/r/に属するという。表記は/ /で示す。現代日本語の音素は、母音音素5個、子音音素15個、モーラ音素3個の合計20~30程度ある。

母音 /a/, /i/, /u/, /e/, /o/
子音 /k/, /s/, /t/, /c/, /n/, /h/, /m/, /r/, /g/, /z/, /d/, /b/, /p/
半母音 /j/, /w/
特殊モーラ /n/, /q/, /h/

★★★ 異音

同じ音素の中に属している個々の異なる音のこと。例えば、日本語における音素/s/には[s][θ]が含まれるが、これら[s]と[θ]は/s/の異音となる。その他、[ɾ][r][l]は/r/の異音、[g][ŋ]は/g/の異音である。

★★☆ 自由異音

現れる条件が決まっていない異音のこと。例えば、「映画」は[eiga]でも[eiŋa]でもよく、音素/g/の異音[g]と[ŋ]は規則性なくランダムに現れるため、[g]と[ŋ]は音素/g/の自由異音といえる。

★★☆ 条件異音

異音が現れる条件が決まっている異音のこと。例えば、サ行の音素/s/には[s]と[ɕ]が属しているが、[s]はサ・ス・セ・ソの発音で現れ、[ɕ]はシの発音で現れる。つまり、[s]と[ɕ]はサ行の音素/s/の条件異音といえる。これと同様に、ハ行の音素/h/は[h]と[ç]、[ɸ]の3つの条件異音からなる。

★★★ 音声的対立

共通点があるものの、声帯振動の有無や調音点、調音法が違うことによって意味が変わる対となっている音素の関係のこと。例えば、[p]と[b]は調音点・調音法ともに共通しているが、[p]は無声音、[b]は有声音となり、声帯振動の有無が意味を分ける要素となっている。

 
 

語構成

★☆☆ 単純語 (simplex word)

語構成において一つの形態素からなる語のこと。「海」「空」「山」「風」「火」など。単純語の形態素は常に自由形態素である。

木、気持ち、収入、説明、必要、朝、細い、学期、港、地震…

★★★ 合成語 (complex word)

語構成において2つ以上の形態素からなる語のこと。「草花」「焼き肉」「取り出す」「走り切る」「暑苦しい」「お金」「人々」など。組み合わされた形態素の種類や特徴によって、更に複合語、派生語、畳語に分けられる。

★★★ 複合語 (compound word)

2つ以上の形態素からなる合成語のうち、2つ以上の自由形態素からなる語のこと。「草花」「焼き肉」「取り出す」「走り切る」「暑苦しい」など。後部要素の品詞によって、更に複合名詞、複合動詞、複合形容詞に分けられる。また、複合語を構成する形態素間の関係性によっても並列関係と従属関係(統語的関係)の2つに分けられる。「草花」「紅白」「河川」「森林」のように、構成要素の間に対義関係または類義関係があるものは並列関係、「買い物」のように前部要素が動詞、後部要素が名詞で「VをN」となっているものや、「山登り(NにV)」「炭火焼き(NでV)」「雨降り(NがV)」など、各構成要素の間に統語的な関係があるものを従属関係(統語的関係)という。

★☆☆ 複合名詞 (compound nouns)

2つ以上の自由形態素からなる複合語のうち、後部要素が名詞からなる語のこと。

紅白、低下、買い物、考え事、雨降り、棚卸し、離れ技、取り皿、放し飼い、開け閉め、草花、山登り、炭火焼き、作り置き、渓流釣り…

★☆☆ 複合形容詞 (compound adjectives)

2つ以上の自由形態素からなる複合語のうち、後部要素が形容詞からなる語のこと。

暑苦しい、蒸し暑い、重苦しい、酒臭い、馴染み深い、末恐ろしい、面白おかしい、男臭い、罪深い、痛痒い…

★★★ 複合動詞 (compound verbs)

2つ以上の自由形態素からなる複合語のうち、後部要素が動詞からなる語のこと。「取り出す」「逃げ回る」「話しかける」「走り切る」など。後部要素の動詞が担う意味・機能によって、統語的複合動詞と語彙的複合動詞の2つに分けられる。

★★☆ 統語的複合動詞

複合動詞のうち、後部要素の動詞が結合後に本来の意味を失い、文法的な機能を担うようになった語のこと。「食べ切る」「話し込む」「溶け出す」など。なお、統語的複合動詞の後部要素は、別の動詞に後続して文法的な機能を果たす補助動詞とも呼ばれる。

降り出す、泣き出す、食べ切る、話し込む、溶け出す、書き上げる、殴り合う、打ち切る、逃げ出す、作り込む…

★★☆ 語彙的複合動詞

複合動詞のうち、後部要素の動詞が結合後も本来の語彙的な意味を担っている語のこと。

切り倒す、打ち上げる、忍び寄る、探し回る、持ち去る、歩き疲れる、泣きわめく、見逃す、聞き漏らす、使いこなす、取り出す、運び出す、逃げ回る、立ちくらむ、書き記す、払い戻す、作り直す、追いかける…

★★☆ 派生語 (derived word)

2つ以上の形態素からなる合成語のうち、自由形態素と拘束形態素からなる語のこと。

お金、楽しさ、春めく、熱っぽい、客観性、白さ、青み、再出発、自己流、ご希望、不必要、未使用、非公認、無意味、田中さん、主観的…

★☆☆ 畳語 (geminate word)

2つ以上の形態素からなる合成語のうち、自由形態素の反復からなる語のこと。人々、我々、日々、時々、寒々、山々、早々、細々、知らず知らず、いろいろ、きらきら、ねばねば…

人々、我々、日々、時々、寒々、山々、早々、細々、知らず知らず、いろいろ、きらきら、ねばねば…

★★★ 接辞 (affix)

単独で語になることができず、他の形態素について語基の品詞を変えたり、文法的な機能を担うもののこと。語基につく位置によって接頭辞と接尾辞に分けられ、性質によって派生接辞と屈折接辞に分けられる。

★★★ 接頭辞 (prefix)

接辞のうち、他の語基の前につくもの。

不、無、未、非、反、超、全、真、真っ、お、ぶっ、新、旧、大、小、軽、異…

★★★ 接尾辞 (suffix)

接辞のうち、他の語基の後ろにつくもの。

~さ、~み、~方、~っぽい、~的、~性、~さん、~状、~力…

★☆☆ 派生接辞 (derivational affix)

接辞のうち、語基の品詞を変える働きを持つもの。「~さ」「~み」は形容詞の名詞化、「~方」は動詞の名詞化、「~っぽい」「~らしい」は名詞の形容詞化、「~的」は名詞の形容動詞化させる。

~さ、~み、~っぽい、~らしい、~的、~方…

★☆☆ 屈折接辞 (inflectional affix)

接辞のうち、テンスやヴォイス、モダリティなどの文法的機能に関わるもの。「食べる」の「る」や、「食べない」の「ない」などの活用語尾を指す。

 
 

語彙

★★☆ 理解語彙 (passive vocabulary)

読んだり聞いたりした際に理解できる語彙の集合のこと。日本語の母語話者の場合は4.5万語程度、義務教育終了時点で3万語程度と言われている。

★★☆ 使用語彙 (active vocabulary)

自分が話したり書いたりした際に使える語彙の集合のこと。日本語の母語話者の場合は1万~2万語程度と言われている。

☆☆☆ 基礎語彙

一般に使用頻度が高く、日常生活に必要な語彙の集合のこと。

天気、晴れ、雨、食べる、寝る、買う、ご飯、パン、ラーメン、車、自転車、電車、笑う、泣く、楽しい、嬉しい、好き、嫌い、部屋、トイレ…

☆☆☆ 基本語彙

特定の分野の中で、統計的に使用頻度の高い語彙の集合のこと。

(IT情報系の分野における)システム、開発、保守、プログラミング、HTML、Java、C#、PHP、Linux/Unix…
(日本語教育における)五段、一段、カ変、サ変、辞書形、基本形、ます形、ない形、て形、イ形容詞、ナ形容詞…

★★★ 機能語 (function word)

文法的な役割や話し手の事態の捉え方を表す語のこと。代名詞・前置詞・接続詞・助動詞など。そのほとんどが平仮名で表される。

★★★ 内容語/実質語 (content word)

実質的な内容や意味を表す語のこと。名詞・形容詞・動詞など。

 
 

語種

★★★ 語種

日本語の語の出自によって分けた種類のことで、和語、漢語、外来語の3種類がある。

★★★ 和語/大和言葉

古来よりある日本語固有の語のこと。訓読みの漢字も和語に分類される。

海、空、山、川、見る、食べる、寝る、赤い、青い、壁…

★★★ 漢語

中国語から取り入れられた語のこと。音読みの漢字がこれに分類される。

世界、観光、磁石、外部、責任、教師、重力、態度、幽霊、大事…

★★★ 外来語/借用語

他の言語から取り入れられた語のこと。もともと外来語は他の言語から音とアクセントをほぼそのままの形で取り入れた語のことで、借用語はその言語の音韻体系に合うように他の言語から取り入れられた語を指すが、「イングリッシュ」のように自国の音韻体系に合うように取り入れられた語でも外来語と呼ばれることが多く、現在では同じ意味として用いられている。

ルール、ゴール、テープ、ルビー、ゲーム、マラソン、シャンプー、アルバイト、ソファー、ガム…

★★★ 混種語

2つ以上の和語、漢語、外来語の組み合わせからなる複合語のこと。和語+漢語は湯桶読み、漢語+和語は重箱読みと呼ばれる。

和語+漢語
(湯桶読み)
焼き餃子、畑仕事、花火大会、ゆとり世代、野宿、敷金、梅酒、癒し系、冷やし中華、雪合戦、生放送…
和語+外来語 紙コップ、輪ゴム、窓ガラス、古タイヤ、生クリーム、歯ブラシ、生チョコ、板チョコ、口コミ、鼻ピアス…
漢語+和語
(重箱読み)
鉛筆削り、大根おろし、茶畑、残高、台所、番組、本物、洗濯ばさみ、化粧直し、恩返し…
漢語+外来語 代替エネルギー、缶コーヒー、乾パン、市内バス、屋内プール、電子マネー、観光バス、金メダル、電子レンジ、棒グラフ…
外来語+和語 ソーダ水、ビニール袋、ガンジス川、オレンジ色、プロ野球、マッチ箱、ガラス張り、ボール磨き、スポーツ刈り、缶詰…
外来語+漢語 サービス残業、スキー場、ガス漏れ、パン屋、コピー用紙、インスタント食品、テーマ曲、メイク道具、マラソン大会、エロ本、データ分析…

 
 

造語法

★★☆ 造語法

新しい語を作り出す方法のことで、既にある語や形態素を用いずに新規の語を作る語根創造と、既存の語彙資料を利用して作る方の2つに分けられる。後者は更に合成法、転成、省略/縮約、借用、混交/混淆、逆成、文字・表記の7つに分けられる。

合成法 複数の形態素を結合する方法。ゴミ箱、大教室、スマホケース
転成 既存の語の品詞を変えて新しい語を作る方法。暮らし、物語、話
省略/縮約 既存の語を省略・縮約して新しい語を作る方法。就活、日ハム、ハガレン
借用 他言語から取り入れて新しい語とする方法。外来語。テレビ、メモ、マスク
混交/混淆 複数の既存の語の一部を取って1語とする方法。「やぶる」と「さく」から「やぶく」を作るようなこと。
逆成 既存の語を派生語と見なし、その語末を派生接辞を捉え、それを切り離して新しい語を作り出す方法。「もくろみ」から「もくろむ」を作るのが逆成の例だそうですが、日本語ではほとんど例がありません。
文字・表記 百から一を引くと99になることから99歳を白寿、八十八を組み合わせると米になることから88歳を米寿とするなど、既存の漢字を分解して言葉を作る方法。また、ローマ字表記の頭文字を取ってTシャツやYシャツなど新しい言葉を作る方法。

★☆☆ 合成法

造語法の一つで、複数の形態素を結合する方法。ゴミ箱、大教室、スマホケースなど。

ゴミ箱、大教室、スマホケース、幹線道路、厚紙、電子辞書、シャワーヘッド、高層ビル、東京スカイツリー、営業時間、研究結果、プログラミング言語…

★☆☆ 転成

造語法の一つで、既存の語の品詞を変えて新しい語を作る方法。暮らし、物語、話など。

「暮らす→暮らし」「話す→話」「光る→光」「物語る→物語」…

★☆☆ 省略/略語/省略語/短縮形

造語法の一つで、既存の語を省略・縮約して新しい語を作る方法。就活、日ハム、ハガレンなど。または、省略・縮約された後の形のこと。また、アルファベットを使用した頭字語型の略語にはイニシャリズムとアクロニムがある。

単純語 前省略型 バイト…
中省略型 日本語に無し
後省略型 チョコ、デモ、テレビ…
複合語 前省略型 エンドラン…
中省略型 パトカー、リボ払い、ルポライター…
後省略型 コンビニ、デパート、バンプ、ラッド、スーパー、ニーソ、朝シャン、省エネ、脱サラ…
頭字語型 就活、路駐、東大、日ハム、ハガレン、ポケモン、ドラクエ、スマホ、ヤフオク、パソコン…

☆☆☆ イニシャリズム (initialism)

複数の単語から構成されている合成語の頭文字を1文字ずつ取って表記し、アルファベットの読み方のままで読むもの。

WHO(World Health Organization)、TPP(Trans-Pacific Partnership Agreement)、FBI(Federal Bureau of Investigation)、EU(European Union)、HIV(Human Immunodeficiency Virus)、ISO(International Organization for Standardization)、USA(United States of America)、TOB(take-over bid)、RTA(Real Time Attack)、MOT(Management of Technology)…

☆☆☆ アクロニム (acronym)

複数の単語から構成されている合成語の頭文字を1文字ずつ取って表記し、一つの単語とみなして通常の単語と同じように読むもの。

OPEC(Organization of the Petroleum Exporting Countries)、NASA(National Aeronautics and Space Administration)、JAXA(Japan Aerospace Exploration Agency)、TICAD(Tokyo International Conference on African Development)、NAFTA(North American Free Trade Agreement)、NATO(North Atlantic Treaty Organization)、APEC(Asia-Pacific Economic Cooperation)、AIDS(Acquired Immunodeficiency Syndrome)、RADAR(Radio Detecting and Ranging)…

★☆☆ 借用

造語法の一つで、他言語から取り入れて新しい語とする方法。外来語。テレビ、メモ、マスクなど。

メモ、マスク、タイプ、コップ、テーブル、パスポート、ライター、ボタン、ペン、カメラ…

★★★ 混交/混淆/コンタミネーション (contamination)

言語接触によって起きる現象のうち、既存の単語と新たに伝播した単語が合わさり、双方の一部分を残しつつ新たな単語が生まれること。または、造語法の一つで、複数の既存の語の一部を取って1語とする方法。「やぶる」と「さく」から「やぶく」を作るようなこと。

★☆☆ 逆成 (back formation)

造語法の一つで、既存の語を派生語と見なし、その語末を派生接辞を捉え、それを切り離して新しい語を作り出す方法。「もくろみ」から「もくろむ」を作るなど。日本語ではほとんど例がない。

★☆☆ 文字・表記

造語法の一つで、百から一を引くと99になることから99歳を白寿、八十八を組み合わせると米になることから88歳を米寿とするなど、既存の漢字を分解して言葉を作る方法。また、ローマ字表記の頭文字を取ってTシャツやYシャツなど新しい言葉を作る方法。

 
 

語と語の関係

統語的関係

★☆☆ シンタグマティックな関係 (syntagmatic relation)

文として直線的に並べられる線条的な言葉の関係のこと。例えば、「眼鏡」と「かける」、「水」と「かける」の間の関係がこれにあたる。統合的な関係、横の関係とも呼ぶ。

★☆☆ パラディグマティックな関係 (parafigmatic relation)

互いに入れ替え可能な言葉の関係のこと。例えば、「運転する」「操縦する」「漕ぐ」の間の関係がこれにあたる。範列的な関係、縦の関係とも呼ぶ。

★★☆ 包摂関係

「電子製品」と「スマホ」のように、一方が指し示すものの範囲内にもう一方が含まれるような言葉の関係のこと。

上位語 下位語
果物 りんご、梨、みかん、バナナ、桃、葡萄、メロン、スイカ、イチゴ、レモン、ドラゴンフルーツ…
日本、アメリカ、中国、ロシア、イギリス、フランス、イタリア、インド、ブラジル、カナダ…
教科 国語、数学、物理、英語、歴史…

★★☆ 上位語 (superordinate)

包摂関係にある語のうち、指し示す範囲の広いほうの語のこと。

★★☆ 下位語 (subordinate)

包摂関係にある語のうち、指し示す範囲の狭いほうの語のこと。

★★★ 類義語/同義語

一部またはよく似た意味を持ち、ある文脈において互いに入れ替え可能な語同士のこと。例えば、「綺麗」「美しい」「鮮やか」などは類義語で、使用する場面によっては同じ意味を持つ。

★★★ 対義語/反義語

ある観点から見たときに対立するような語と語の組み合わせのこと。対義語には相補的対義語、両極的対義語、連続的対義語、視点的対義語、互いに相手を前提とした対義語など、およそ5種類に分けられる。

相補的対義語 対義語のうち、一方が肯定されれば、他方が否定される関係が成り立つ対義語のこと。それらの間に中間が存在しない。男と女、生と死などがこれにあたる。
両極的対義語 対義語のうち、物事の両極にある関係が成り立つ対義語のこと。満点と零点、南極と北極、入学と卒業、頂上と麓などがこれにあたる。これらは段階的な連続性を持たないことから、明確な中間地点は存在しない。
連続的対義語 対義語のうち、中間点から相反する方向に段階的な連続性を持つ対義語のこと。大きいと小さい、長いと短いなどが挙げられる。これら両者には中間地点が存在する。
視点的対義語 対義語のうち、一つの事柄や物事を異なる視点から捉えた関係の対義語のこと。上り坂と下り坂、貸すと借りる、医者と患者、来ると行くなどがこれにあたる。
互いに相手を前提とした対義語 対義語のうち、一方の存在が、もう一方の存在によって成り立つ関係にある対義語のこと。先生と学生、医者と患者などがこれにあたる。

★★☆ 相補的対義語

対義語のうち、一方が肯定されれば、他方が否定される関係が成り立つ対義語のこと。それらの間に中間が存在しない。男と女、生と死などがこれにあたる。

★★☆ 両極的対義語

対義語のうち、物事の両極にある関係が成り立つ対義語のこと。満点と零点、南極と北極、入学と卒業、頂上と麓などがこれにあたる。これらは段階的な連続性を持たないことから、明確な中間地点は存在しない。

★★☆ 連続的対義語

対義語のうち、中間点から相反する方向に段階的な連続性を持つ対義語のこと。大きいと小さい、長いと短いなどが挙げられる。これら両者には中間地点が存在する。

★★☆ 視点的対義語

対義語のうち、一つの事柄や物事を異なる視点から捉えた関係の対義語のこと。上り坂と下り坂、貸すと借りる、医者と患者、来ると行くなどがこれにあたる。

★★☆ 互いに相手を前提とした対義語

対義語のうち、一方の存在が、もう一方の存在によって成り立つ関係にある対義語のこと。先生と学生、医者と患者などがこれにあたる。

★★★ 多義語

複数の意味を持つ語のこと。例えば「眠る」は多義語で、睡眠状態を表す用法と、死を意味する用法がある。

★★★ 同音異義語

同じ音形で意味が異なる語同士のこと。「審議」と「真偽」などが挙げられる。

★★☆ コロケーション (collocation)

語と語の自然な組み合わせのこと。例えば、「辞書」に対しては、「使う」「見る」よりも「引く」「調べる」のほうが語と語の結びつきが強く、共起しやすい。

☆☆☆ シソーラス (thesaurus)

類義語、対義語、上位語、下位語などの意味的な関係によって分類して記述された辞書のこと。五十音順で並べられた辞書と違い、それぞれの語の関係性を捉えることができる。

 
 

その他

★★★ 慣用句

2語以上の単語が固く結びつき、全く異なる意味を持つようになったもののこと。例えば、「目がない」はその語が持つ意味を失い、「我を忘れるほど好きな様子」を表す。

★☆☆ 熟字訓

熟語に対して、漢字単体に対してではなく、熟字単位で訓読み(訓)を当てたもののこと。漢字が元々持っている読み方とは全く異なる読み方をする。昨日、大人、吹雪、小豆、眼鏡など。

★☆☆ コーパス (corpus)

自然言語処理の研究に用いるための基礎資料として、書き言葉や話し言葉の自然言語の文章を構造化し、品詞や統語構造などの言語的な情報を付与して集積した大規模なデータベースのこと。コンピュータ利用が進み、電子化されている。

★☆☆ コーパスの代表性

コーパスがまとめている用例の種類のこと。コーパスには話し言葉をまとめたものや、書き言葉をまとめたものなどの種類がある。話し言葉の用例を調べたいのであれば、この代表性を尊重し、話し言葉に関するコーパスを参照すべきである。

☆☆☆ コンコーダンス

コーパスから特定の語が含まれている文や前後の文脈などを検索した結果のこと。

☆☆☆ コンコーダンスソフト

コーパスから特定の語を検索できるソフトのこと。

☆☆☆ 余剰性/冗長性 (redundancy)

それがなくても意味の伝達ができる要素のこと。例えば「彼女は綺麗だと思います。」において、「彼女」と「綺麗」が聞き取れれば大意は把握できてしまうため、「だと」などは余剰性が高い言語形式といえる。

★☆☆ アニマシー/有生性 (Animacy)

そのものが生きていると感じられる度合いのこと。人間や動物などのアニマシーが高い存在は「いる/いない」、低い存在には「ある/ない」で表される。





日本語教育能力検定試験 解説, 用語集