平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題12解説

問1 非母語話者はよく行い、母語話者は通常行わない行為

 1 フォリナートークのことです。非母語話者は行わず、母語話者だけが行います。
 2 相手が分からない可能性のある単語や文法を回避するのが事前調整にあたり、母語話者は行います。
 3 母語話者も行います。
 4 母語話者は文法的な誤りを犯さないので、通常は自分をモニターしていません。

 したがって答えは4です。
 

問2 フォリナートーク

 フォリナートークとは、母語話者が非母語話者に対してする話し方のことで、簡単な語彙や文法を扱って分かりやすいように話すのが特徴です。スピードも遅くなったり、繰り返したりします。

 1 フォリナートークは母語話者が用いますので、非母語話者の判断によるものではありません。
 2 正しいです。
 3 正しいです。
 4 正しいです。

 したがって答えは1です。

 

問3 言語管理

 文章の冒頭で述べられたネウストプニーとは、言語管理理論の提唱者です。
 したがって答えは3です。

 

問4 規範

 1 教師と学生なら言語規範が適用されやすく、上司と部下なら社会言語規範が適用されやすくなるなど、その場面の参加者の力の差異によって選択される規範は変わります。
 2 正しいです。コミュニケーションが成立している場合、多少の誤りは見過ごされたりします。
 3 最初はあまり気にせず見過ごしていたミスが頻発するようになったので指摘するというケースもあります。
 4 母語話者は通常規範を犯しませんので、規範は意識されにくくなります。非母語話者と接触する場面の方が意識されやすいです。

 したがって答えは4です。

 

問5 社会言語規範と社会文化規範

 接触場面のインターアクションでは、その場面ごとに基底規範が設定され、多くの場合はその場面で使用される言語の母語話者の規範が適用される。また、その基底規範は、言語規範、社会言語規範、社会文化規範に分けられる。そしてこれらの諸現象は、全て参加者の外来性や外国人性に起因するものとされる。

言語規範 接触場面において設定される基底規範のうち、話者が従うべき音声や語彙、文法などの規範のこと。
社会言語規範
社会言語学的規範
接触場面において設定される基底規範のうち、ある場面で用いるべき適切な表現に関する規範のこと。目上には「食べましたか?」ではなく「召し上がりましたか?」を用いるべきなど。
社会文化規範 接触場面において設定される基底規範のうち、その社会、文化に根付いている一般常識的な行動様式の規範のこと。「目上には上座を譲る」や「初対面ではハグをする」など。

 したがって答えは3です。

 







平成25年度, 日本語教育能力検定試験 解説