平成24年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題7解説

問1 シラバス

構造シラバス 言語の構造や文型に焦点を当てて構成されたシラバス。オーディオリンガルアプローチやサイレントウェイで用いられる。
機能シラバス 依頼する、慰める、同意する、拒否する、提案するなどの言語の持つ機能に焦点を当てて構成されたシラバス。
場面シラバス 「レストランで注文する」や「スーパーで買い物をする」などの使用場面に焦点を当てて構成されたシラバス。
トピックシラバス
話題シラバス
ニーズ分析などを踏まえ、学習者の興味がある内容や実社会で話題になっている話題を中心に構成されたシラバス。
スキルシラバス
技能シラバス
言語の四技能(読/書/話/聞)の中から、学習者に必要な技能に焦点を当てて構成されたシラバス。
タスクシラバス
課題シラバス
言語を使って何らかの目的を遂行することに焦点を当てて構成されたシラバス。ロールプレイなどがこれにあたる。
概念・機能シラバス 機能シラバスと実際のコミュニケーションの場面を組み合わせて構成されたシラバス。依頼する、慰める、同意する、拒否する、提案するなどの言語の持つ機能を用い、実際にコミュニケーションが行われる場面で目標を達成するような活動を進めていく。

 構造シラバスは言語の構造や文型に焦点を当てて構成されたシラバスで、<方法A>の質問項目には文型に焦点を当てた質問が多くあります。また、質問項目は難易度順になっており、はじめは初級レベル、最後のほうは中級レベルです。

 したがって答えは4です。

 

問2 質問項目

 質問項目は難易度順になっていますので、「日本語の辞書を持っていますか」よりも難しく、「漢字はいくつぐらい書けますか」よりも簡単な質問を探すということです。

 1 「どうしますか」などは質問項目の後のほうにある内容なので、不適切です。
 2 時間を聞くのは質問項目の最初の方にあります。
 3 質問項目の9をかぶっています。
 4 適切です。

 したがって答えは4です。

 

問3 <方法A>の改善案

 1 「はい」「いいえ」だけで答えられるような質問は簡単すぎますし、「Aですか?Bですか?」のような選択疑問文も、選択肢が限られているので簡単すぎます。
 2 正しいです。
 3 正しいです。
 4 正しいです。

 したがって答えは1です。

 

問4 <方法B>のクラス

 <方法B>では、できるかできないかの項目が並べられています。学習言語を使って目標を達成できるかどうかを測定するのに役立ち、その能力に応じたクラス編成をする場合に適当です。
 したがって答えは3です。

 

問5 評価項目としてふさわしくないもの

 1 できるかできないかだけを聞いているので、実際に名前や出身地などの個人情報を言うわけではありません。プライバシーを侵害することにはなりません。
 2 正しいです。休憩中に誰と話すか、何を話すかによって難易度が変わります。
 3 「友達と次にいつどこで会うかを約束する」のが簡単すぎるということはありません。少なくとも中級レベルです。
 4 できるかできないかだけを聞いているので、実際に苦情を言うわけではありません。よって学習者の不利益にも繋がりません。

 したがって答えは2です。

 







平成24年度, 日本語教育能力検定試験 解説