平成23年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題7解説

問1 漢字学習

 韓国では1970年に漢字廃止政策が始まり、現在ではハングルのみで表記されるようになりました。漢字廃止政策の前後で漢字の習得率が代わり、世代によって既有知識に差があります。

 したがって答えは1です。

 参考:朝鮮における漢字 – Wikipedia

 

問2 漢字の提出順

 対象学習者はコース終了後に日本国内の電子部品工場で技術研修を行う予定となっており、参加者全てが初級です。200時間で技術研修を行えるレベルに到達するためには、「小学校の学年別漢字配当表」で順に漢字を提出しているような悠長な時間がありません。その工場で使用頻度が高い漢字から優先して教えるべきです。

 したがって答えは4です。

 

問3 文字(仮名、漢字)に加えると効果的なもの

 問2の解説でも述べたように、200時間の学習が終わったらすぐ技術研修が始まります。漢字を多く習得することは時間的にも困難ですので、習得するよりも、漢字の意味や読みを類推する方法などを指導したほうが効率的です。

 したがって答えは1です。

 

問4 語彙の学習・指導方法を評価したもの

 <資料3>を見ると、読み書きばかり練習していて、せっかく身につけた語彙を使用するタスクがありません。
 したがって答えは3です。

 

問5 「寒い」と「冷たい」

 「寒い」は気温の低さを表す言葉で、「冷たい」は物の温度の低さを表す言葉です。

 1 10度以下は「寒い」、0度以下は「冷たい」という情報自体が間違っています。
 2 正しいです。気温は「寒い」、触れるものは「冷たい」というのを動作で表現しています。
 3 説明は正しいですが、初級学習者に向けた説明としては難解で不適切です。
 4 「寒い」の反対は「暑い」、「冷たい」の反対は「暖かい」という情報は間違いありませんが、対義語を提示するだけで、「寒い」と「冷たい」の違いについて触れていません。

 したがって答えは2です。

 





平成23年度, 日本語教育能力検定試験 解説