平成28年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題6解説

問1 スキミング

 スキミング (skimming)とは、速読の一種で、文章の要点や全体の大意を理解するための読み方のこと。

 選択肢3の「大意を把握する」という部分がスキミングの特徴です。
 したがって答えは3です。

 

問2 ジグソー・リーディング

 ジグソー・リーディング (Jigsaw Reading)とは、各自がそれぞれ異なった文章を読み、自分が読んだ情報を持ち寄って、情報の断片から全体を作り上げ共有することで読解力を強化するグループでの読解活動のこと。

 選択肢2がまさにジグソー・リーディングの活動です。
 また、「ジグソー」という言葉から、断片的なものを合わせて完成させるイメージがつかめます。選択肢2には「異なる部分」とありますので、そこから推測することもできます。

 したがって答えは2です。

 

問3 多読

 多読とは、できるだけたくさんのテキストを読む読み方のこと。
 外国語を身に付けるための一つの学習法です。単語や文法を暗記したり、問題を解いたりすることなく、楽しく外国語に慣れ親しむための方法です。まずは字のない絵本などから始め、徐々にレベルを上げていきます。この時母語に訳さないのがポイントです。また、多読には三原則があります。

多読三原則とは
①辞書は引かない
②わからないところは飛ばす
③合わないと思ったら投げる

 参考:多読三原則とは – 英語多読|多読・TADOKUの知りたいことすべて

 1 多読三原則①に反しています。
 2 間違いです。はじめはレベルの低いものから読んでいきます。
 3 多読三原則の③と同じです。
 4 多読三原則②に反しています。

 したがって答えは3です。

 

問4 クローズテスト

 クローズテスト/クローズ法 (Cloze Test)とは、長めの文章に空欄を作り、その空欄に当てはまるものを記入させる問題形式のこと。

 1 文章の無いように関する問いに短い文で簡潔に答える。
 文を読ませて、内容に関する質問を答えさせる「質問法」だと思われます。

 2 文章の内容に合う記述を、与えられた選択肢の中から選ぶ。
 複数の選択肢から正答を選ばせる「多肢選択法」だと思われます。

 3 文章に一定間隔で設けられた空欄を適切な文字や語で埋める。
 クローズテストです。

 4 文章内の下線部の語について、その類義語を文章中から探す。
 指示を与えて答えを書かせる「指示法」だと思われます。

 参考:テストと評価について

 したがって答えは3です。 

 

問5 統合理解

 日本語能力試験の試験内容を読むと、「統合理解」についての説明が書かれています。
 参考:https://www.jlpt.jp/reference/pdf/guidebook1e.pdf

関連がある複数のテキストを比較したり統合したりする問題
 一つのテキストを読み進めながら、内容的に関連がある他のテキストと関係づけ、共通点や相違点を比較したり、複数のテキストの内容を統合して理解したりすることも、読解の能力の一つです。このような「全体を迅速に読む/部分を注意深く読む」読み方を求める問題を、N1とN2で「統合理解」という新しい大問を立てて出題します。たとえば同じ話題について違う立場から書かれた二つのテキストについて、その違いや同じところが理解できるかを問います。

 複数のテキストを読み比べて、複数の情報を比較・統合しながら理解できるかを問うのが「統合理解」の問題だそうです。

 したがって答えは1です。







平成28年度, 日本語教育能力検定試験 解説