平成24年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題3解説

 調音点や調音法については母音と子音の分類とIPA表記を参考にしてください。
 

1番

 「に」が「ぎ」になる誤りです。
 「ぎ」は軟口蓋破裂音です。舌が軟口蓋付近にあるのはcとdですが、dは鼻腔への通路が開いているので誤りです。

 したがって答えはcです。

 

2番

 「しょ」が「ちょ」になる誤りです。
 「ちょ(ち)」は歯茎硬口蓋破擦音です。舌が歯茎硬口蓋に触れているのはdです。

 したがって答えはdです。

 

3番

 「さ」が「しゃ」になる誤りです。
 「しゃ(し)」は歯茎硬口蓋摩擦音です。歯茎硬口蓋に接近しているのはbです。

 したがって答えはbです。

 

4番

 「じゃ」が「ざ」になる誤りです。
 「じゃ(じ)」は有声歯茎硬口蓋摩擦音、「ざ」は有声歯茎摩擦音で、調音点が異なります。
 したがって答えはaです。

 

5番

 「お」が「う」になる誤りです。
 「お」は円唇後舌半狭母音、「う」は非円唇後舌狭母音で、唇の丸めの有無と舌の高さが異なります。

 したがって答えはaです。

 

6番

 「で」が「て」になる誤りです。
 「で」は有声歯茎破裂音、「ち」は無声歯茎破裂音で、声帯振動の有無に問題があります。

 したがって答えはcです。

 

7番

 「ほ」が「お」になる誤りです。
 子音「h」が脱落しています。

 したがって答えはdです。

 

8番

 「ど」が「ろ」になる誤りです。
 「ど」は有声歯茎破裂音、「ろ」は有声歯茎弾き音で、調音法が異なります。

 したがって答えはbです。