スマホで翻訳する学生は会話力が育たない

日本語教師のお仕事

 昨日の2年ディベートの授業で少し注意をしました。いくつかの問題が出てきています。

 2年生の5~6人くらいの学生はディベート中にメモやスマホを見ずに自分の言葉で話すことができるのですが、それ以外の多くの学生はいまだメモやスマホの翻訳機能をばっちり使って読み上げています。前者は問題ありませんが、特に後者のやり方は即興力が養えないので会話能力の向上が見込めません

 また、翻訳された日本語は機械的すぎて不自然かつ未習でレベルの高い語彙が含まれることから、読み上げたところで相手も理解できません。結局それを中国語で翻訳することになります。これではせっかく日本語でディベートしているのに意味がありません。

 スマホを使うなというわけではなく、翻訳がダメということです。分からない単語一つを調べ、そこから自分が身につけた文法にはめ込んで発話する。このような方法が望ましいです。

 学生たちが自ら生み出した日本語は比較的簡単な単語や文法で構成されます。そのような文は相手も理解しやすく、母語の通訳が必要なくなります。やはり自分の言葉で話すことがこの問題を解決する最善の方法だと思われます。

 現状はディベート中随時母語による通訳を介するため、30分のうち15分くらいは中国語を使っています。この15分を日本語で話せるようになったらどれだけ有意義になるでしょうか。

 
 3年前期のディベートでこのような問題はありませんでした。2年後期ではまだディベートするための基礎的な能力がまだ備わっていないということが分かりました。しかしそれでも数人は完璧にできているので、他の人もその後を追うように頑張って欲しいと思います。少し難しいと感じるくらいの内容だと、こっちとしてもやりがいがありますね。