平成27年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題5解説

1番

男性 二十年前は…
女性 30%くらいかな
 
男性 一番低いのは…
女性 鹿児島の32%
 
男性 一人暮らしはさあ
女性 お金がかかるもんね

 このように、男性の発話を女性が引き継いで会話を進行していく様子が多く見られます。
 したがって問1の答えはcです。

 
 女性はまず「大学進学率」について会話を始めました。話が進むと、男性はその大学進学率に関する「地域格差」について話し出します。女性はこの件についてよく分かっていないので男性に質問をしています。
 聴解教材の問いは「夫婦が大学進学率について最も関心を持ったことは何ですか?」ですが、女性は大学進学率、男性は地域格差について関心があるようですので、答えが一つに絞れません。

 したがって問2の答えはbです。

 

2番

 聴解問題の問いは「男の人はどれを買いますか?」ですが、男性は最後「やっぱりさっきので」と言って買い物を終えます。「さっきの」と言うことで間接的に答えを示しています。
 したがって問1の答えはcです。

 
 重さや色で帽子を選んでいます。そのような情報を比較する能力が問われます。
 したがって問2の答えはbです。

 

3番

はい、では真っ直ぐ前を向いて、ひざをゆっくり曲げて、腰を落としましょう。手はかかとに添えます。

 かかとが分からないため、手を肩に添えてしまっています。
 したがって問1の答えはdです。

 
 a 問題と同じ姿勢を取ることで身体語彙や動作動詞を確認できます。
 b 身体語彙は少ないので、しりとりはできません。
 c 母語と対比することで、その違いなどに気付くことができます。
 d TPR(Total Physical Response)は全身反応教授法とも呼ばれます。アッシャーにより提唱された教授法で、母語習得過程を応用して発話よりもまず聴解力を養成し、教師の指示に対して動作を使って応答する活動を行います。動作を用いるので身体語彙や動作動詞を学べます。

 したがって問2の答えはbです。

 





平成27年度, 日本語教育能力検定試験 解説