平成26年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題3解説

平成26年度, 日本語教育能力検定試験

 調音点や調音法については母音と子音の分類とIPA表記を参考にしてください。
 

1番

 「つ」が「ちゅ」になる誤りです。
 「ちゅ(ち)」は歯茎硬口蓋破擦音です。まず舌が歯茎硬口蓋付近にあるcとdに絞られます。破擦音は口腔内のどこかで閉鎖を作り、かつ鼻腔への通路が閉じている状態ですので、cとdのうち、口腔内で閉鎖を作っているcが答えになります。

 したがって答えはcです。

 

2番

 「よ」が「じょ」になる誤りです。
 「じょ(じ)」は歯茎硬口蓋破擦音です。舌が歯茎硬口蓋付近にあるのはaだけです。

 したがって答えはaです。

 

3番

 「れ」が「で」になる誤りです。
 「で」は歯茎破裂音です。まず舌が歯茎付近にあるb、cに絞られます。破裂音は口腔内のどこかで閉鎖を作り、かつ鼻腔への通路が閉じている状態ですので、b、cのうち、鼻腔への通路が閉じているbが答えになります。

 したがって答えはbです。

 

4番

 「さ」が「つぁ」になる誤りです。
 「さ」は無声歯茎摩擦音、「つ」は無声歯茎破擦音で、調音法が異なります。

 したがって答えはbです。

 

5番

 「す」が「ず」になる誤りです。
 「す」は無声歯茎摩擦音、「ず」は有声歯茎摩擦音で、声帯振動の有無に問題があります。

 したがって答えはcです。

 

6番

 「そ」が「しょ」になる誤りです。
 「そ」は無声歯茎摩擦音、「し」は無声歯茎硬口蓋摩擦音で、調音点が異なります。

 したがって答えはaです。

 

7番

 「ひ」が「い」になる誤りです。
 子音「h」が脱落しています。

 したがって答えはcです。

 

8番

 「う」が「お」になる誤りです。
 「う」は非円唇後舌狭母音、「お」は円唇後舌半狭母音で、舌の高さと唇の丸めが異なります。

 したがって答えはcです。