平成28年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題14解説

問1 台湾が植民地となった契機

日清戦争は、1894年から1895年にかけて日本と清国の間で行われた戦争で、日清講和条約(下関条約)の調印によって日本側の勝利と見なされ終結。日清講和条約の中で日本は、清国から台湾、澎湖諸島、遼東半島を割譲され、また巨額の賠償金も獲得した。

 したがって答えは3です。

 

問2 伊沢修二

下関条約により1895年に日本の植民地となった台湾では、伊沢修二により日本語教育が開始された。

 したがって答えは2です。

 

問3 グアン・メソッド

当時台湾では、山口喜一郎がグアン・メソッドを応用して開発された山口式直接法で日本語教育が行われました。

 1 グアン・メソッド
 グアン・メソッドとは、グアンが開発したナチュラル・メソッドの教授法で、幼児の母語習得過程を外国語教育に適応させ、動作と言語を連動させた教授法のことです。シリーズ・メソッド、グアン式教授法、サイコロジカル・メソッドとも呼ばれます。この教授法は山口喜一郎が植民地時代の台湾で導入されました。

 2 ナチュラル・アプローチ
 ナチュラル・アプローチとは、成人のための外国語教授法で、聴解を優先していることが特徴の教授法です。学習者が自然に話し出すまでは発話を強制せず、誤りがあっても不安を抱かせないために直接訂正しません。発話が行われるまでの間は聴解練習のみ行われます。

 3 サジェストペディア
 サジェストペディアは精神科医のロザノフが開発した外国語教授法です。学習者の不安や緊張などを取り除くために、教室はリラックスできるような環境作りに徹し、絵画や観葉植物が置かれ、光などにも配慮します。クラシック音楽を流しながら、さながらコンサートのような教室活動を行うのが特徴です。

 4 サイレントウェイ
 サイレント・ウェイとは、「真の習得はアウェアネス(気づき)なしには起こらない」という立場から、教師はできるだけ沈黙し、学習者自らが規則や体系を発見して学んでいくことを支援する教授法です。ロッド、サウンド・カラー・チャートなどの独自の道具を用います。

 したがって答えは1です。

 

問4 歴史的仮名遣い

 歴史的仮名遣いは1986年より、現代仮名遣いは戦後すぐ定着。
 したがってこの時代の台湾で用いられたのは答え1の歴史的仮名遣いです。

 

問5 国語常用過程

台湾人は『国語常用』が認定されなくては、小学校の共学(日本人との共学)も、中学校への入学も、官公署の職員になることも困難だった。さらに『各種の営業其の他の許可、認可及勧業補助の条件』などもえられない。
台湾での日本語政策より引用)

 したがって答えは3です。